旅行代理店で働くには(大学学部・専門学校・学歴)

旅行代理店社員になるまでの道のり

旅行代理店社員として働くには、旅行代理店の求人募集を見つけて、応募するところからスタートします。

ひとくちに旅行代理店といっても、誰もが名前を知っているような大手から中小まで規模はまちまちであり、国内・海外両方の旅行を扱う会社もあれば、国内専門で営業している会社もあります。

旅行代理店の求人は大手の場合には新卒が中心ですが、中小企業であれば中途の募集を出しているところも少なくありません。

ただし、旅行業界はそもそも人気が高く、とりわけ条件のいい求人にはたくさんの志望者が集まるため、未経験から正社員として転職をする場合はかなり厳しいものがあるようです。

しかしアルバイトや契約社員としての採用であれば、未経験から転職できる可能性も高いです。

大手旅行代理店のカウンターセールスの仕事は、派遣社員が務めていることもよくあります。

ただし、派遣の場合は即戦力となれる経験者が求められる傾向が強いため、まったくの未経験で採用されることはハードルが高いかもしれません。

旅行代理店社員になるまでのルート

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

旅行代理店の求人の状況

旅行業界はその華やかなイメージから就職先として人気が高い業界です。

大手の旅行代理店が実施する新卒採用試験では、何十倍、何百倍もの倍率になり、何社受けても内定が出ないということも珍しくありません。

しかし、大手企業のグループ会社や中小規模の旅行会社であれば、大手企業の本社に比べて給与は劣るものの、正社員としての就職のハードルは低くなるでしょう。

また、旅行代理店各社の価格競争が厳しくなっている近年では、契約社員や派遣社員、アルバイトなどの採用を積極的におこなう企業も増えています。

非正規社員の場合は自分の時間が作りやすかったり、未経験者でも採用されやすかったりといったメリットはありますが、企業によっては正社員に比べて著しく給与が低く、待遇面に不安が感じられるケースも見受けられます。

できるだけ好条件で就職したい場合には、英語力を高めたり、幅広い教養を身につけたり、「総合旅行業務取扱管理者」の資格取得を目指したりといった努力が必要となるといえます。

旅行代理店で働くための学部・学歴

会社ごとに求める人材の特徴やスキルなどは異なってきますが、大手の場合、正社員として働くのであれば「大卒以上」の学歴が求められることが多いです。

学部・学科についてはほとんど問われませんが、少しでもこの仕事に関連することを学んでおきたいのであれば、観光学を専攻できる「観光学部」を選ぶとよいでしょう。

社会学部」「商学部」「人間文化学部」といった名称の学部でも、観光学が学べることがあります。

そのほか「外国語学部」などで英語・中国語・韓国語などの語学力を高めておくと、就職の際にアピール材料にできるでしょう。

また、会社の規模を問わなければ短大卒や専門学校卒でも就職することは可能です。

その場合、大卒者のような「総合職」での採用ではなく、「一般職」のように特定のエリアや職種に絞った採用活動が行われ、給与面では大卒と差がつけられていることも多いです。

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

旅行代理店社員になるのに有利な資格はある?

旅行代理店で働く際に必須とされる資格はありません。

ただし、旅行代理店の業務に就くうえで「旅行業務取扱管理者」を取得すると、かなり有利になることがあります。

この資格は、各旅行代理店の営業所において必ず一人は持っている必要があるため、取得しておくと就職や転職時にも役立ちます。

そのほか、インターネットの知識度や旅行情報に関するインターネット活用能力を判定する「インターネット旅行情報士検定」、旅先の地理や観光情報の知識を評価する「旅行地理検定」なども旅行代理店への就職・転職に活用できる資格です。

また、英語や中国語などの語学力がある人は旅行代理店で働くうえで大きな強みとなります。

観光分野に特化した英語力をはかる「観光英語検定」に合格すれば、国際人としての英語力が身につき、就職してからも自身のキャリアアップに繋がります。

旅行代理店社員に必要な資格、スキル

旅行代理店社員に向いている人

旅行代理店社員に向いているのは、第一に「旅行が好きな人」です。

旅行業界は比較的給与水準が低く、残業が多めといわれますが、それでも続けられるのは何より「旅行が好き」という気持ちが強いからです。

旅行代理店での業務は、お客さまのためにツアーの企画をしたり、交通機関や宿泊施設の手配をしたりと、細かい業務を計画的にこなす必要があります。

カウンターセールスから企画職、添乗業務まで、どの職種に就いたとしても、裏方としての活躍がメインとなります。

相手の要望を聞きながらコツコツと計画を立てることに喜びを感じられる人、イベントの幹事などを務めるのが好きな人には向いているといえるでしょう。

また、お客さまと直接コミュニケーションを取る機会が増えるため、たくさんの人と関わる仕事をしたい人にとってもぴったりの仕事です。

旅行代理店社員に向いている人・適性

旅行代理店社員のキャリアプラン・キャリアパス

業界最大手のJTBの場合、新卒採用している職種は「総合職」と「基幹職」の2つです。

総合職の場合、海外を含めて他地域への異動や転勤をすることがあり、事務・営業・企画などさまざまな業務に携わります。

仕事を通して旅行業務に関わる幅広い業務を理解し、「ゼネラリスト」としてステップアップしていくことが求められます。

一般的には店頭カウンター営業からスタートし、法人営業や添乗業務として経験を積み、ツアープランナ―になるケースが多いです。

基幹職の場合は、地域や職種が特定され、より専門性の高い仕事に就くことになります。

渉外営業・仕入造成業務・Web・システム業務など、それぞれの担当業務または特定地域の「プロフェッショナル」となることが求められます。

その後のキャリアプランとしては、社内で管理職などのマネージメント側にキャリアアップする道、あるいは同業他社へ転職する道があります。

また「旅行業務取扱管理者」の資格があれば、自身で旅行会社を立ち上げるなど、独立開業することもできます。

旅行代理店社員は高卒から目指せる?

大手旅行代理店に正社員として就職をする場合は、基本的に「大卒以上」の学歴が求められます。

一方、大手の系列グループ会社や中小規模の旅行代理店であれば、高卒でも正社員として就職が可能です。

ただしその場合は、給料面において大卒や短大・専門学校卒と差が設けられています。

旅行代理店への就職を目指すのであれば、大学や短大・専門学校で旅行業に関する知識や技術を身につけたり、旅行関係の資格を取得したりしておくと有利だといえるでしょう。