労働基準監督官の転勤

労働基準監督官の勤務地

労働基準監督官採用試験に合格し、労働基準監督官として採用され研修を終えると、原則として全国各地にある労働基準監督署に配属されます。

そこで数年勤務した後、厚生労働本省や都道府県労働局を含む各拠点を随時異動することになります。

地域との癒着がゆるされない仕事

労働基準監督官は、配属された労働基準監督署の管轄する工場や事業所について、労働関連法令で定められた基準を守り、適正な労働環境で運営しているかを監督し、違反などがある場合には指導を行います。

また、労働監督官には、特別司法警察員としての地位が与えられるため、悪質な事案については、事業所への立ち入り捜査や差押、逮捕といった強制捜査を行い、検察庁に送検するといった強力な権限を持っています。

それらの業務を行うにあたっては、労働者と事業主の双方の言い分を聞きながらも、冷静かつ公正な対応を行うことが必要となります。

そのため、地域の事業者との癒着などがあると、適正な業務を行えなくなる恐れがあることから、原則として数年に1度の割合で転勤を命じられることとなっています。

転勤は全国規模

公務員の転勤といっても、県内や府内といった地域が限られている場合もありますが、労働基準監督官の転勤は全国規模になります。

一方で、数年の転勤の後、家族の事情もあり地元に帰ってきたいという場合など、一定の配慮をしてもらえるケースもあるようです。

キャリアアップと転勤

労働基準監督官は、労働関連法令に携わる専門職として、高度な知識と幅広い経験を積むことが必要になります。

たとえば東京都内の場合、飲食業や風俗業などへの対応が他地域と比べると多いなど地域特有の特色もあり、転勤によってより幅広い経験を積むことができるともいえます。

また、経験と実績を積み重ねることによって、都道府県労働局長、労働基準監督署長など労働基準行政機関の幹部に昇進することができるため、昇進して転勤することもあるでしょう。