労働基準監督官に必要なこと

幅広い知識と向上心

労働基準監督官は労働関連法令に関わる業務であるため、採用試験のためにも相当な勉強が必要になります。

採用後も労働基準監督官の業務をしっかりと行えるように労働大学校などで多くの研修を受けることとなります。

また、実際の業務を行う中では、さまざまな業種の企業を監督、指導する立場になりますので、業界特有の知識も必要となってきます。

たとえば、化学工場が安全に運営されているかを検査する中で、化学薬品や機械などの知識が求められるといったように、常に勉強することが必要です。

法令や制度などは随時変更されることもあるため、知らないことを理解したいという知識欲や、より質の高い業務を行えるようになりたいという向上心の強さが大切です。

冷静で公正な判断力

労働基準監督官は、労働者の権利を保護し、労働災害などを未然に防ぐ役割を担います。労働者から相談を受けた場合には、事業主との間に入り、関係者から事情を聞いたり、立入検査や帳簿の確認などを行います。

ときには労働者側と事業主側の言い分が異なることもあります。また、労働者や事業主に同情してしまうようなケースも多々あります。

そのような場合、労働基準監督官は両者の言い分をしっかりと理解し、検査や集めた証拠と法令をベースに、感情に左右されず、客観的かつ公正な判断を行う必要があります。

コミュニケーション能力

労働基準監督官は、あらゆる業種の労働者や事業主、または医療関係者など、多くの人と関わりながら業務を進めます。

労働基準監督官に協力的ではなく、協力的ではない態度の事業主なども多いでしょう。そういった場合に根気強く対応して法令を遵守させるためには、高いコミュニケーション能力が必要になります。

正確で迅速な事務処理力が必要

労働基準監督官は工場現場の立ち入り検査を始め、外出することが多い仕事です。

一方で、外出から帰ってくると会議や報告書作成などの業務もこなす必要があるため、パソコンなどの事務処理能力が必要となります。

また、取り扱う内容が、労働にとっては生活に関わる重要な問題であるだけに、事務処理においても正確さと迅速性が要求されます。