福祉に貢献するケア理容師

理容師の社会貢献

いま、高齢化社会を迎えた日本では、高齢者や障害のある人でもできるだけ元気に表に出て、積極的に行動しようという考え方が定着し始めています。

しかし、高齢者のなかには、後に障害を負ったり介助が必要になったりするケースもあります。

そこで「理容師」という立場から、こうした社会のニーズに応え、社会貢献を果たしていくための制度として、「ケア理容師」が誕生しています。

ここでは、ケア理容師の詳しい内容について紹介していきます。

ケア理容師とは?

ケア理容師とは、高齢者・身障のある方に、「福祉」と「理容」の両方の視点から施術を提供する技術者のことをいいます。

福祉と理容師のスキルをともに取得することによって、理容を求める幅広い人への施術提供が可能となります。

今後の理容業界の成長と発展を考えたとき、これらの取り組みが不可欠として、ケア理容師の資格取得を推進する理容室も増えつつあります。

実際のところ、障害をもつお客さまが理容室へ来店されたときに、介助・福祉的なサポート技術がなければ、その方に対応するのは非常に困難であり、危険さえともなうケースがあります。

いま、全国に14万店舗ほどあるとされる理容室が、地域に開かれたコミュニティーの役割を担っていくためにも、ケア理容師の育成は急がれるテーマです。

ケア理容師になるには

ケア理容師には認定制度があり、「全国利用生活衛生同業組合連合会(全理連)」が、研修会の運営と認定授与などの任にあたっています。

ケア理容師になるには、全理連または財団法人 シルバーサービス振興会が実施する「ケア理容師養成研修」を受講し、修了資格を取得します。

しかし、この研修を受講するには、まず理容師の国家試験に合格して、理容師免許を取得しなくてはなりません。

理容師免許を取得した後に、全理連に加入して会員になるか、全理連加入事業所に就職することにより、ケア理容師になるための研修会・受講資格を得ることができます。

なお、理容師免許を持つ人が全員、ケア理容師として認定されているわけではありません。

しかし、ケア理容師になれば一般的な理容室で働くことに加え、在宅訪問や老人ホーム、病院等への出張などの業務まで担えるようになります。理容師としての幅が広がると考えておけばよいでしょう。