学校で働く臨床心理士

スクールカウンセリングに携わる

臨床心理士の代表的な活躍の場のひとつが、小・中・高校や大学などの学校といわれるところです。

学校で働く臨床心理士は、日常生活や進路に不安を抱える児童や生徒、学生に対してカウンセリングを行い、一人ひとりの心の問題に向き合いながら、その状態をよりよい方向へ導けるようにさまざまなアプローチを行います。

とくに子どもの心理状態は、家庭の問題(虐待、親の離婚など)やいじめといった問題と密接につながっていることが多いため、学校の臨床心理士として働くには、その分野に関する専門知識を深めることが必要になります。

教育委員会などでは「スクールカウンセラー」という名称で募集されることもあり、その肩書きを持って学校で働く臨床心理士も多くいます。

保護者や教職員とも関わりを持つ

学校で働く臨床心理士は、子どもたちをとりまく保護者や教職員とも関わっていきます。

心に問題を抱える子どもの状態について保護者や教職員から情報を入手したり、日常的に子どもたちにどのように接したらいいかについてアドバイスを行います。

生徒が不登校となった場合には、保護者が子どもに代わって臨床心理士のカウンセリングを受けることもあります。

もし学校以外での継続的なカウンセリングが必要だと判断した場合には、教育相談所や医療機関など、適切な場所を紹介します。

「学校心理士」の資格について

臨床心理士は教育領域でもおおいに活躍できますが、それ以外に、学校で働くための心理系の民間資格として「学校心理士」というものがあります。

学校心理士は、「学校心理士認定運営機構」が認定する民間資格であり、子どもをはじめ、学校生活に関わる教師や保護者に対しても心理的な支援を行うスキルを備えていることを証明する資格です。

臨床心理士に比べて資格の歴史は浅く、人数も少ないため、あまりメジャーな資格とはいえません。

受験資格は「4年制大学卒業で学校心理学に関する専門的実務経験を5年以上有する方」「大学または大学院で学校心理学関係の授業を2年以上担当し、学校心理学に関する研究業績を5編以上有する方」などとなっており、大学院修了が絶対である臨床心理士に比べると、取得のハードルはやや低めといえるでしょう。

しかし、学校の管理職やカウンセリング業務に携わる人が、スキルアップを目指すために取得することがあるようです。