臨床心理士への転職

臨床心理士への転職理由

臨床心理士は、近年人気が高まっている職業のひとつです。

10代の若者が将来なりたい職業として目指すばかりでなく、すでに社会人としての経験がある人が、あるタイミングで臨床心理士への転身を目指すケースも増えているようです。

臨床心理士への転職を考える理由は人それぞれ異なりますが、複雑かつ多様な心の問題が取り上げられることの多い現代社会において、心理学に興味を持つ人は昔よりも増えているようです。

また、不況によるリストラや職場の待遇悪化などの影響により、「手に職を付けて自分の強みにしたい」という思いを持つ人も少なくありません。

こうしたことから、心理学の専門家である臨床心理士という職業への注目度は高まっています。

厳しい面もよく理解しておく

たしかに、臨床心理士は専門知識を要する職業です。

誰もが簡単にできる仕事ではありませんし、資格を取得するためには定められた大学院で学び、専門的な勉強をする必要もあります。

ところが、いくらがんばって勉強をしたとしても、すぐに仕事につながるとは限らないのがこの仕事の厳しさです。

臨床心理士は需要が高まってきているとはいえ、求人数よりも資格取得者数のほうが増える傾向にあり、常勤で働ける職場はさほど多くありません。

せっかく資格を得たとしても、転職する前の仕事より収入や待遇面で厳しい生活になってしまう可能性も十分に考えられます。

また「心理カウンセリング」というと楽しそうに聞こえるかもしれませんが、いざ毎日人間のさまざまな心の問題と接するとなれば、非常に強い精神力と覚悟が求められます。

憧れや楽しそうなイメージだけでは務まらない仕事です。

転職を考えるにあたって

臨床心理士は国家資格ではないため資格取得が絶対ではありませんが、転職を本気で考えるのであれば、やはり臨床心理士の資格取得を目指すに越したことはありません。

資格があれば信用度が上がりますし、現在では就職・転職活動時において、臨床心理士の資格を持っていることが採用条件とされるケースも増えているからです。

なお、臨床心理士の仕事では、年齢はあまり関係ありません。

30代以上、あるいは40代や50代の人でも臨床心理士を目指して大学院に入学する人は一定数存在していますし、資格取得後に現場へ出て活躍する人もいます。

若いうちよりも、年齢とともに経験を重ねていくことで信頼される面もあるようです。

しかし、常勤として臨床心理士を雇う職場のなかには、その人のキャリアパスを考えて、若手を優先して採用したいと考える職場もあるようです。

年齢を重ねてから初めて臨床心理士を目指すとなると、厳しさを感じることもあるかもしれません。

また、すぐに常勤の仕事が見つからない場合は、非常勤の仕事をいくつも掛け持ちしたり、場合によっては臨床心理士とは関係のないアルバイトをして生活費を稼ぐ必要も出てくるかもしれません。

こういった苦労も覚悟して、臨床心理士への転職を考えていくほうがよいでしょう。