臨床心理士に向いている人、適性

本当になりたい気持ちがあれば、どのような人でも決められた道のりをたどりながら、臨床心理士を目指していくことができます。

それでも、仕事には「適性」といえるものがあるのも事実です。

ここでは、臨床心理士にはどのような人が向いているのか考えていきたいと思います。

コミュニケーション能力

臨床心理士は、クライアントと向き合うなかで、「カウンセリング」を行う時間がとても多くなります。

カウンセリングではクライアントが話すことを正しく理解する必要があるのはもちろんですが、深い悩みを持つ相手が、最初からすべて本音を語るとは限りません。

そのため、クライアントが話しやすい環境を作り、言葉の裏にある感情まで察することも必要になります。

その場の状況を判断して、雰囲気に合った会話ができる人は、臨床心理士に向いているといえます。

観察力

この仕事では、鈍感な人よりも敏感な人のほうが向いているといえるでしょう。

なぜなら、カウンセリングでは会話だけではなく、相手の表情や仕草からクライアントの気持ちの変化に気付くこともあるからです。

それを見過ごすのではなく、「ちょっとおかしいな」と気付けるかどうかが大事です。

そうしたさまざまな気付きの結果、カウンセリングが成功することもあります。

精神力

臨床心理士の仕事は、ものすごく精神力を使います。

ときには重く難しいケースに遭遇することもありますし、一度や二度のカウンセリングでは解決しないことも多々出てきます。

そんなとき、臨床心理士が先にダウンしてしまってはどうしようもありません。

また、深い悩みの話を聞いていると、自分の感情が揺れてしまいそうになることもありますが、それをしっかりと抑えて冷静に対応する力も必要となります。

向上心

臨床心理士は、一生勉強し続けなければなりません。

専門知識は数年ですべて身に付くものではありませんし、臨床心理は日々新たな研究が進んでいる分野でもあります。

人の心は簡単に答えが出せない面もあるため、そのたびに自分自身で新たに学び、解決していかなければならない機会も出てきます。

専門書を読んだり、学会や研究会に参加したりしながら、つねに向上していこうという姿勢が何よりも大切になります。