臨床心理士の指定大学院とは

臨床心理士になるための第一歩

臨床心理士になる(臨床心理士の資格取得を目指す)ためには、いくつかの条件があります。

そのうちのひとつが、まず「財団法人 臨床心理士資格認定協会」の認定を受けた大学院に入学し、臨床心理士養成に関する大学院修士課程(博士前期課程)を修了するというものです。

この大学院のことを「指定大学院」と言います。

指定大学院には「1種指定校」と「2種指定校」があります。

1種指定校の場合、修了後すぐに臨床心理士の資格試験を受験することができますが、2種指定校では修了後「1年」の実務経験を経てから、ようやく資格試験の受験が可能となります。

1種も2種も、それぞれ国公立と私立の指定大学院が全国に存在し、その数は2013年7月1日現在で168校にのぼります。

指定大学院は、多くの人が臨床心理士の資格試験に臨む前に、必ず目指さなければならない場所なのです。

指定大学院で学ぶこと

指定大学院のカリキュラムは必修科目と選択必修科目に分かれており、臨床心理学の基礎から応用、研究法、臨床心理学以外の心理学の分野などまで幅広く学びます。

大学院ごとに独自の科目も用意されています。

また、指定大学院のカリキュラムの特徴は、講義形式以外に演習や実習が多く含まれていることです。

現場で生かせる力を身につけるために、実際に医療機関や福祉施設、教育現場などで臨床経験を積みながら学びます。

指定大学院の数は増加傾向に

臨床心理士を目指す人が増えるとともに、指定大学院の数も年々増加傾向にあります。

ただし、臨床心理士の指定大学院はどこも募集人員が少ないため倍率が高くなりがちで、誰でもそう簡単に入れるものではありません。

大学の心理学部に進学し、心理学の基礎を身につけてから指定大学院へ入学する人もいれば、外部の予備校に通って指定大学院の受験対策講座を受ける人もいます。

入試時期・試験科目

指定大学院には春入試と秋入試があり、大学院によって年1回もしくは2回の入試を実施しています。

入学時期は4月です。

臨床心理士指定大学院の入学試験では、英語、専門科目の筆記試験と、事前に提出した研究計画書に基づく面接試験が実施される場合が多くなっています。

英語は臨床や認知などの心理学に関する英文が出題されます。

また、専門科目は心理学の専門用語などに関する論述問題が出題されます。

受験資格

指定大学院の受験方法としては、一般入試と社会人入試の2パターンがあります。

一般入試の場合、「学士号(大卒)取得者」であれば受験資格を得られます。

また社会人入試の場合は、「学士号(大卒)取得者かつ社会人経験3年以上」が一般的な受験資格とされています。

しかし大学院によっては、専門学校卒や短大、高専卒でも受験できるところもあります。

一般入試と社会人入試で試験内容が若干変わってくるため、両方に該当する場合にはどちらで受験したほうがいいのか検討する必要があります。