社会人から臨床心理士になるには

現場経験がない場合

社会人経験はあっても、これまでまったく別の業界・業種で働いていた場合には、いきなり臨床心理士としての転職先を探すのは非常に難しいといえます。

臨床心理士としての現場経験が浅いうちは、たとえ臨床心理士の資格を持っていたとしても、常勤勤務のできる就職先を探すことは難しいようです。

まずは臨床心理士の資格をとったうえで、地道に経験を積みながらスキルアップに励み、業界内での信用度を向上させていく必要があります。

大学院には社会人入試がある場合も

臨床心理士の資格は民間資格であるものの、誰でも受験できるものではありません。

受験資格を得るためには「財団法人 日本臨床心理士資格認定協会」の指定大学院や専門職大学院を修了する必要があります。

この大学院では入学試験が行われ、そこでは心理学に関する基礎知識を問うテストや、研究計画書の提出も求められます。

合格を目指そうとなれば専門的な受験勉強が必要となりますが、近年では社会人経験のある人を対象とした「社会人入試」を実施する大学院もあります。

そこでは一般入試よりも英語の比重が低くなっていたり、面接を重視する傾向にあるようです。

長期的な計画を立てる

もし仕事と臨床心理士の勉強を両立するのであれば、基本的には通信制や夜間開講の大学院を選ぶことになるでしょう。

しかし通信制の大学院は数も少ないため倍率が高く、またいざ勉強を始めてみると、仕事と勉強の掛け持ちが予想以上に難しかったという声も聞かれます。

臨床心理士の勉強では、専門用語や技法など、さまざまな難しいことを学んでいかなくてはなりません。

その時間が確保できるのかをよく考えておいたほうがよいでしょう。

なお、指定大学院には1種と2種があり、2種の場合は2年間学んだのちに最低1年間の実務経験が必要となります。

その後、ようやく臨床心理士の資格試験を受験することが可能になります。

学費の面も含め、長期的な計画を立てて目指していかなければなりません。