臨床心理士の苦労

臨床心理士になるまでの苦労

臨床心理士を目指すうえで、まず苦労するのは、資格取得までの長い道のりといえるでしょう。

指定大学院に入るための受験勉強はもちろん、大学院入学後も毎日専門的な勉強や研究を続けなければなりません。

専門用語なども多く出てくるため、それまで心理の勉強をあまりしたことがない人にとっては、苦労する面も多いでしょう。

さらに、実習や研究論文の執筆など、時間をかけて取り組まなければならないこともあるため、集中力や根気を必要とします。

資格取得後にも苦労がある

努力して臨床心理士の資格を取ったとしても、すぐに良い条件の就職先が見つかるとは限りません。

臨床心理士は専門性が高い仕事として認知されていながら、雇用条件はあまり恵まれていない場合もあり、とくに経験が浅いうちは非常勤として、いくつもの職場を掛け持ちしながら生計を立てている人もいます。

非常勤の場合は常勤に比べると給与や福利厚生などの面で不安定である場合が多く、生活の不安を抱えながら働くことになるかもしれません。

生涯勉強の日々が続く

人間ととことん向き合う臨床心理士の仕事は、とても楽なものとはいえません。

クライアントのカウンセリングでも、これまで経験したことのないケースに直面すれば、どう対応していいかわからず焦ることもあるでしょう。

人の心は複雑なものであるため、似たようなケースであっても、以前と同じようにはいかないことも多々あります。

そのたびに専門書を読んで勉強をしたり、「スーパービジョン(SV)」に参加して他の専門家から助言をもらうように努めなければなりません。

また、臨床心理士の資格は5年ごとの更新が必須となります。

臨床心理士にとっては毎日が勉強であり、そしてそれは一生涯続いていくものです。

人の心の問題に対して深い関心を寄せるとともに、成長し続けようという気持ちの持てる人でなければ、とても続けられない仕事といえるでしょう。