臨床検査技師の仕事でやりがいを感じるとき(体験談)

執筆者:なおっこ 48歳 女性 経験年数27年

他職種と協力

一般病院の検査室には、「生化学検査室」や「血液検査室」、「生体検査室」などの部門があり、病院の規模にもよりますが、それぞれ3~5人ほどの検査技師で業務を行っています。

しかし5年ほど前から、厚生労働省の働きかけもあり、チーム医療という体制が求められるようになりました。

これは「複数の医療専門職者が協力して患者さんの治療やサポートを行う」ことです。

それまで別々の立場から患者さんの状態を診ていましたが、違う職種が集まってチームを作り、それぞれの情報を集めてよりよい医療を提供していくのが目的です。

チーム医療とは

たとえば、感染症対策チームでは、医師、看護師、薬剤師と共に臨床検査技師が活動しています。

病院内で、インフルエンザやノロウィルスといった感染症が流行しないように、手洗いの励行や手指消毒、マスクの着用を促すポスターを院内に掲示し、職員向けに感染症についての講習会を開きます。

新聞でもときどき話題になる、薬剤が効きにくい耐性菌について、定期的に発生件数を報告し、特定の病棟で集中して発生していないかどうかのチェックを行います。

もし、そのような事例が発覚した場合は、メンバー全員に速やかに報告し、原因の調査と収束に向けての対策を行います。

水や土など普通の環境中にいるような菌でも、免疫力の低下している患者さんにとっては、重篤な感染症を引き起こす可能性があるため、慎重かつ速やかな対応が求められます。

また、どのような菌が感染症の原因となっているのか、投与されている抗菌薬は適切かどうか、患者さんの発熱など身体状況は変化しているのか、などさまざまな情報を集約することによって、情報が一元化され整理されていきます。

患者さんのために

これらの活動によって、重症な感染症で苦しんでいた患者さんが回復し、食事できるようになり、治癒して退院されると、本当によかったと感じます。

違う職種が集まって、患者さんのために活動することで、病院全体のチームのひとつになっていることを実感できます。大変なこともありますが、やりがいがある活動です。