臨床検査技師の資格

臨床検査技師の国家資格について

臨床検査技師は、国家試験に合格して取得できる国家資格です。

臨床検査技師が行う「検体検査」という業務は、業務独占とはされていないため、決して臨床検査技師でなくては絶対に行っていけないというわけではありません。

しかしながら、病院などの医療機関では「チーム医療」の考え方に基づく分業が進んでおり、検体検査の専門知識や技術を要する臨床検査技師が求められることが一般的です。

そのため、実際には臨床検査技師の国家資格を持っていなければ、臨床検査技師としての業務を行うことは難しいといえます。

国家試験の受験資格を取得する

臨床検査技師国家試験を受けるためには、まず受験資格を得られる養成課程を置く学校を卒業する必要があります。

臨床検査学科を持つ大学や短期大学、専門学校がその教育施設に該当します。

臨床検査技師の国家試験受験資格は、大学であれば4年制、短期大学では3年制、また専門学校では基本的に3年制と4年制の過程が設けられています。

一方、臨床検査に関連しない大学を卒業して、臨床検査技師の国家試験受験資格を得ることもできます。

たとえば、薬学部や獣医学部、理学部などで臨床検査関連科目の単位を取得した場合、あるいは医学部医学科や歯学部歯学科を卒業することでも、臨床検査技師の国家試験を受けることができます。

試験は一年に一度

臨床検査技師の国家試験は、毎年2月に行われます。試験は午前と午後の1日かけて実施され、正答率60%をクリアすると合格するといわれています。

実際の試験科目としては「臨床検査医学概論」「臨床生理学」「臨床化学」「臨床免疫学」といった臨床学科のカリキュラムで学んだなかから出題されます。

大学や専門学校を卒業すれば資格が取得できるわけではないため、臨床検査技師を目指す人は必ずこの国家試験をパスしなければなりません。

試験は1年に一度しかないため、失敗すると就職の内定が取り消されたり、もう一年試験浪人してトライしなければなりません。在学中はしっかりと勉強する必要があります。

関連する資格を取得する人も

近年、臨床検査技師は就職が難しくなってきつつあるため、関連する医療系資格を在学中に取得しておこうとする学生も増えています。

そのひとつに、「細胞検査士」があります。細胞検査士とは、がんなど悪性細胞を発見するために行う細胞診を専門的に担当する仕事で、臨床検査技士の上級職にあたります。

この資格を取るためには認定試験に合格する必要がありますが、試験は「臨床検査技師として、おもに細胞診検査の実務を1年以上経験する」か、「細胞検査士養成所あるいは養成コースのある大学の卒業者、卒業見込み者が受けられるもの」となっています。

もうひとつ、近年注目されているのが、エコー(超音波)検査のスペシャリストである「超音波検査士」の資格です。

こちらの受験資格としては、「看護師、准看護師、臨床検査技師、診療放射線技師のいずれかの免許を持っている人」や、「3年以上継続して日本超音波検査学会の正会員もしくは準会員、または日本超音波検査学会の会員であること」などとなっています。