陸上選手の進路

短中距離の選手は早い段階から目立っている

陸上競技でも、短距離や中距離の選手には、早い段階から才能を発揮してきた人が多いものです。

たいていは小学時代、少なくとも中学時代には、都道府県大会の常連選手になり、都道府県選抜の一員に選ばれたり、トレーニング合宿に参加している選手が目立ちます。

そういう選手は、高校も、ほとんどが陸上競技の強豪校に進む選手が多くなっています。

少数派になりますが、自宅と強豪校が離れていたり、陸上競技中心の高校生活を送りたくないという選手には、地元の公立校に進む選手もいます。

投てきや跳躍選手は遅咲き

投てきや跳躍種目も、小学生や中学生の頃から才能を発揮する選手はいますが、どちらかといえば、高校や大学になってから頭角を現す選手の方が目立ちます。

三段跳びや槍投げ、ハンマー投げ、さらに400mハードルや3000m障害は、中学の大会ではあまり実施されていません。そのため、高校や大学でトラック種目から転向する選手が多くなっています。

短距離走ではもう一つ結果が伴わなかった選手でも、持ち前のバネを活かすことで、投てきや跳躍選手として成長する人がいます。

長距離選手はコツコツ努力型が伸びやすい

長距離の選手も、小学生や中学生の段階から目立つ選手はいます。しかし、それ以上に高校、さらに大学や社会人になってから伸びてくる選手もたくさんいます。

長距離の場合、大きな故障をせずに、コツコツと努力を続けられる選手が伸びていきます。長時間に渡る勝負なので、メンタルの強さも大きく影響します。

高校から企業に就職するのは、ほとんどが長距離の選手

高校卒業後の進路は、大学、企業、専門学校に分かれます。

高校卒業後、企業に就職する選手もいます。給料をもらいながら陸上競技ができますが、高校から企業に就職するのは、ほとんどが長距離の選手です。

陸上部をもつ企業の中には、駅伝に力を入れるケースが目立ちます。高校時代に好記録をマークした選手は、即戦力として採用されることがあります。

陸上選手のほとんどは大学に進学する

長距離の男子選手には、大学で箱根駅伝に出場したいという選手が少なくありません。

箱根駅伝は、関東の大学しか参加できませんので、男子の長距離選手には関東の大学を目指す人も多くなっています。

短距離や投てき、跳躍で、高校時代にトップクラスだった選手は、多くが大学に進学しています。

陸上競技で記録を伸ばすには、しっかりした指導を受けること、仲間の切磋琢磨することが大切です。

そのため、高校時代の有望選手は、ほとんどが陸上競技の強い大学へ進みます。

専門学校で陸上を続ける人も増えている

最近は、専門学校でもクラブ活動が盛んになっています。陸上部のある専門学校も全国にあり、専門学校で陸上を続ける人も増えています。

北京五輪とロンドン五輪に出場した女子短距離の福島千里選手は、中学時代から全国レベルの大会の常連選手でしたが、同学年の女子の中でも、100メートルでNo.1の存在ではありませんでした。

高校卒業後は、北海道ハイテクノロジー専門学校に進み、陸上競技を続けました。そこで中村宏之コーチの指導を受けて急成長。北京五輪の参加標準記録Bを突破して代表に選ばれました。

専門学校卒業後も、専門学校の職員として陸上競技を続けて日本記録をマーク。ロンドン五輪にも出場し、現在もトップ選手として活躍しています。