女性のレコーディングエンジニア

女性に向いている点

レコーディングエンジニアは技術職ではありますが、音にこだわりを持つアーティストやミュージシャンと円滑にレコーディングを進めるためには、雰囲気作りや気配りも大切です。

また、アーティストたちの意向をすばやく察知する勘の良さも欠かせません。こうした点では、男性より女性の方が優れていることが多いものです。

さらにミキシングをするときには、ひたすら音を聴いたり、パソコン操作をしたりといった地道な作業を数時間にわたって繰り返すこともあります。

このような忍耐力の必要な業務が得意な女性は多くいます。

他にも、女性ならではの繊細さは、音の響きや定位などの細かな違いを聴き分けるときにも役立ちます。

女性が苦労する点

レコーディングエンジニアには長いアシスタント期間がつきものですが、この間は先輩エンジニアの小間使いのような働きを求められ、体力的にも精神的にも非常に厳しいものです。

また、レコーディングが長引き、深夜や朝まで帰れないことも日常的にあるため、拘束時間の長さと給料の安さから、アシスタントには「割に合わない」と感じる人が多く見られます。

体調の変動が大きい女性の場合はとくに、エンジニアとして定着しにくく、アシスタント期間のうちに体を壊して退職せざるを得ない人もいます。

結婚、出産後の勤め方

こうした過酷な環境の中で、40代、50代になってもレコーディングスタジオに勤め続けることができる女性レコーディングエンジニアはほとんどいません。

女性でありながらレコーディングエンジニアとして活躍していた貴重な人材でも、結婚、出産を機に退職または独立を迫られます。

特定のアーティストと強いコネクションを築いている人なら、フリーランスとして、仕事の依頼がある時だけ請け負うという働き方ができ、家庭との両立が可能でしょう。

また、ある程度の機材を持っている人の場合、培ったスキルを活かし、知り合いや一般の人の依頼を受けて単発のアルバイトのように働く方法もあります。