落語家の1日

二つ目以降の落語家の1日は人気や実力によって、また時期によってもさまざまに異なりますが、今回はほとんど毎日寄席(よせ/演芸場)に通う、「前座」の1日を見ていくことにしましょう。

7:00 師匠宅に到着

以前はほとんど住み込みでしたが、現在では通いの弟子のほうが多いといわれています。

食事は「見習い」と「前座」が作り、師匠と一緒にいただきますので、毎朝師匠宅に通います。

ほかにも雑用があれば見習いと分担します。

10:30 楽屋入り

定席(じょうせき/常設)の寄席は、上席(かみせき/1日〜10日)、中席(なかせき/11日〜20日)、下席(しもせき/21日〜30日)ごとに、出演者や番組(プログラム)が変わります。

見習いがおこなう雑用は師匠宅のみですが、前座は師匠が高座(こうざ/舞台)を務める寄席に通い、楽屋の雑用もこなします。

この日は昼席(12:00〜16:30)の主任(トリ/最終演者)を師匠が務めますので、開演30分前の11:30には楽屋準備が終わるよう1時間前に楽屋入りします。

楽屋の掃除やお茶などの飲み物、めくり(出演者の名前が書いてある札)の用意をして、着物に着替えます。

11:30/11:55 太鼓を鳴らす

開演30分前には一番太鼓、開演5分前には二番太鼓という鳴り物を鳴らします。先輩が楽屋入りされたら、お茶を出すなどのお世話をします。

12:00 開演

まだ番組に名前は出ませんが、前座名をもらい、開口一番として最初に高座に上がります。

番組中は高座返しといって、演者が変わるたびに座布団を裏返したり、めくりをめくったりします。

出囃子(でばやし/落語家が高座に上がるときにかかる音楽)の笛や太鼓も鳴らします。

そのほか適宜先輩にお茶を出したり、師匠の着替えを手伝ったり、ネタ帳(その日の演目を書く帳面)をつけたりします。

16:10 トリが始まる

師匠の高座が始まると、楽屋の片づけを始めます。

16:30 終演

落語が終わると追い出し太鼓を鳴らします。自分の着替えや片づけも済ませ、師匠の着替えを手伝ったり、先輩のお世話をしたり、最終的な楽屋の片づけをします。

17:30 師匠宅

師匠のかばんを持ち、車を運転して師匠宅に帰ります。

夕食を作り、師匠とともにいただきます。空いた時間に稽古をつけてもらいます。

23:00 帰宅

1日が終わり、稽古の復習をして休みます。