ラジオディレクターに向いている人とは? 適性や必要な能力を紹介

ラジオディレクターに向いている性格・適性

音楽・テレビ・映画が好き

ラジオというメディアは、放送中ずっと喋りっぱなしというわけではありません。

トークの間に音楽を挟んだり、音楽をメインに流したりする時間などもあります。

ヒットチャートなど最新の音楽から昔の名曲まで幅広く発信するため、音楽が好きで、広いジャンルの音楽の知識があることが求められます。

また、流行りのテレビ番組や映画に関する話題を取り上げることも多いです。

ディレクター自身が常にアンテナを張りながら、面白いテレビや映画を見つけておくことが大切です。

コミュニケーション能力が高い

ラジオディレクターに求められることのひとつに、コミュニケーション能力があります。

ラジオディレクターは、ラジオパーソナリティやプロデューサー、編成員などさまざまな人の間に入って、番組を進行させる役割があります。

そのため、人見知りが激しかったり、他人との触れ合いや交渉が苦手だったりすると、この仕事は難しいかもしれません。

誰とでもすぐに打ち解けられる人、人望がある人、周囲から信頼される性格の人が適任です。

度胸がある

ラジオの魅力は、話し手・ゲスト出演者・音楽などをミックスして作り上げるオリジナルな時間です。

テレビ番組の台本は、司会者が話す内容が文章として一字一句書かれていることも多いので、ディレクターの意図した通りに番組が進んでいくことがほとんどです。

しかし、ラジオ番組の台本は、CM読みやスポンサーの告知以外の部分は、大まかに話す内容が書かれているだけのことがほとんどです。

ラジオはディレクターが話の方向性を決めて、話し手がリスナーの興味を引くような喋りに仕上げていくことになります。

ですから、話が盛り上がって思わぬ方向に進んでしまうことも日常茶飯事。

「また話が脱線したけどそれも魅力」「放送事故だけ避けられればOK」と台本通りに進まないことを楽しむ度胸があり、番組を楽しむ余裕を持つことがラジオディレクターには必要です。

ラジオディレクターになるには

20代で正社員への就職・転職

20代で正社員への就職を目指す

「Re就活エージェント」は、第二新卒・既卒・フリーター・ニート向けサービス。20代未経験OKの求人が多数。

20代登録比率No.1

ラジオディレクターに必要なスキル・能力

自己PR能力

ラジオディレクターは、仕事中にパーソナリティや他のスタッフから意見を迫られることが多くあります。

そんなとき、他人の意見にすぐに流されてしまうような人では魅力的な番組は作っていけません。

譲れないこだわりを持ち、面白い部分は面白い、つまらない部分はつまらない、と自分の意見をハッキリ表明できる人でなければいけないのです。

ラジオディレクターは人とのコミュニケーションを大切にする職業なので、普段からさまざまな人と上手に話せるように心がけておくことが大切です。

順応力

ラジオの現場は基本的に生放送が多くなります。

当然、予期せぬトラブルやアクシデントに巻き込まれるリスクも高くなってしまいます。

意外かもしれませんが、「当日ゲストが来ない」「スタッフが遅刻した」などのアクシデントも、実際にたまに起こるのです。

そんなとき、ラジオディレクターはパーソナリティやスタッフの気持ちを落ち着かせることが重要です。

ディレクターがパニックになってしまったら、番組自体が大きく揺らいでしまう可能性があるからです。

ラジオディレクターには、どんなトラブルにも冷静かつ的確に対応できる順応性がある人が向いているでしょう。

調整力

ラジオ番組の収録・生放送の現場では、たくさんの人が「面白い番組を作ろう」という情熱のもとで働いています。

当然、スタッフ同士の意見がぶつかることも多々あります。

そんなときは、現場の司令塔であるディレクターがきちんと意見を集約しなければなりません。

たとえば、番組の進行に関してAの意見とBの意見で割れてしまったとしましょう。

できるディレクターは、AとBのどちらかに決めることはありません。

AとBの意見を取り入れつつ、新しい要素も加えたCの意見を提案するのです。

ワンランク上のラジオディレクターを目指すのであれば、日ごろから「A+B=Cを生み出す力」を身に付けるように心がけてみましょう。

ラジオディレクターに向いていないのはどんな人?

ラジオというのは、スタッフとリスナーの距離が非常に近いメディアです。

番組の最中にもFAXやインターネットなどを通じて続々と寄せられるリスナーの声を、ディレクターが直接知ることができます。

ですからラジオディレクターは、いつもリスナーの気持ちになってラジオ番組を制作していく必要があります。

「最近流行っている○○について知りたいな」
「クリスマス前には、この音楽を聞きたくなるはず」
「朝は、番組内で何回も天気予報があると便利だな」

このように常にリスナーとしての気持ちを忘れずに、番組を作る姿勢が大切です。

リスナーのことを一切考えることなく自分本位の番組を作ることは許されません。

「自分の好きな曲だけ流したい」
「自分の気に入っている芸能人だけ番組にゲストに呼びたい」
「自分の政治的な考えを番組のなかで主張したい」

という思いでラジオを作るようになると、それは番組の私物化になってしまいます。

リスナーを置き去りにしたままラジオに携わる人はラジオディレクターとして適任ではない、ということを理解しておかなければいけません。