女性のラジオディレクターのキャリアパス・結婚後の生活

女性のラジオディレクターの現状

昔からマスコミは男社会だといわれていますが、最近では女性ラジオディレクターの数もどんどん増えてきています。

テレビ番組に携わるテレビディレクターの場合は、重たい機材を担ぎながらのロケや長時間にわたる映像編集など、体力的に男性でもキツイと感じることをしなければいけないことが多々あります。

テレビディレクターは現場の総監督ですから標高何千メートルの登山にも極寒の地にも、自分の番組であればどこにでも行くのがルールです。

けれどラジオ番組の場合は、テレビよりもリスナーにとって身近な情報を提供する役目を持っています。

ロケを仕切る力や編集作業をスムーズに進めるスキルというよりも、今リスナーがどんな情報を求めているのかをリサーチする力が求められるのです。

女性は細かな配慮や流行に敏感なことが多いので、体力ではなくアイデアで勝負しやすいという点でも、ラジオディレクターには向いているといわれています。

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女性のラジオディレクターの強み・弱み

ディレクターは、現場の統率者です。

だからといって「私の指示に従ってもらわないと困ります」という強気な態度では、面白い番組など作れるはずがありません。

話し手・ゲスト出演者・音声スタッフ・タイムキーパーなど、それぞれが最善を尽くして協力し合いながら番組を作っていく必要があります。

協調性が何よりも重要になってくるラジオ番組制作現場では、女性ならではの配慮や気遣いはとても役に立つでしょう。

ときには思いっきり八方美人になって周りの機嫌を伺いながら、全員が気持ちよく仕事ができる空間を作り上げることも大切です。

女性は生まれつき男性よりも、コミュニケーション能力が高いことが多いので、これは女性のラジオディレクターならではの強みとなるのではないでしょうか。

その反面、体力では男性に負けてしまうこともあるので、深夜ラジオや長時間の番組など、スタッフの体力や持久力が必要な番組では人一倍の努力が必要となるでしょう。

ラジオディレクターの結婚後の働き方・雇用形態

放送局に勤めているラジオディレクターの場合、結婚後もそのまま働き続けることが多いようです。

放送局は産休や育休、時短勤務の制度など福利厚生が充実していることが多いので、育児と仕事を両立したい場合にも周囲のサポートを受けながら働きやすいでしょう。

その一方で、結婚や出産を機に退職してフリーランスのディレクターになる人もいます。

フリーランスのラジオディレクターのメリットは、幅広い仕事が行えることです。

放送局や制作会社に属していると、プロデューサーから決められた特定のラジオ番組しか受け持つことができません。

しかし、フリーディレクターであればさまざまな仕事が舞い込んでくるので、私生活を優先させながら仕事を引き受けることも可能です。

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ラジオディレクターは子育てしながら働ける?

ラジオディレクターの仕事と子育てを両立させるためには、どんな番組を担当するかがポイントになります。

ラジオの放送時間はさまざまなので、平日の昼間に放送している情報番組もあれば、深夜に放送している音楽番組もあります。

また、放送形態もさまざまで、事前に収録したものを流すこともあれば生放送することもあります。

深夜や早朝、あるいは土日に放送する番組に立ち会うとなれば家庭を優先させることは難しいですし、生放送を担当するのであれば放送が無事に終わるまでは仕事を抜けることができません。

子どもが小さいうちは、できるだけ平日の日中の番組を担当させてもらったり、生放送ではなくて収録で対応できる放送枠を担当したりすると、子育てしながら働きやすいようです。

ラジオディレクターは女性が一生働ける仕事?

ラジオディレクターは、自分の伝えたいことを番組に反映させることができる職業です。

たとえば、大きな災害が起きたときに、一児の母である女性ラジオディレクターが「子ども」を守る情報を発信したいと考えたそうです。

そしてオムツの無料配布情報・開店しているスーパーの場所・子どもの心理ケア情報など、テレビではなかなか発信されないような身近な情報にとことんこだわって番組を作り上げました。

「子どもを守りたい!」という母親としての強い思さが、災害で困難に陥っているリスナーの生活を助ける番組を生んだのです。

このように、結婚や出産、育児や介護などの経験も仕事に生かしていくことができるのがラジオディレクターです。

一生やりがいのある仕事をしたい、誰かの役に立つ仕事をし続けたいと願う女性にとって、非常に魅力的な職業といえるでしょう。