ラジオディレクターに必要なこと・求められること

テレビの場合は番組の放送後に視聴率・テレビ局へ寄せられる感想・インターネットの口コミを通じて、視聴者の評判を知ることになります。

一方、ラジオの場合は番組の最中にもFAXやインターネットなどを通じて続々と寄せられるリスナーの声を、ディレクターが直接知ることができます。

このようにリスナーと番組制作側の距離がとても近いのが、ラジオの最大の魅力です。

ですからラジオディレクターは、いつもリスナーの気持ちになってラジオ番組を制作していく必要があります。

「最近流行っている○○について知りたいな。」
「クリスマス前には、この音楽を聞きたくなるはず。」
「朝は、番組内で何回も天気予報があると便利だな。」

このように常にリスナーとしての気持ちを忘れずに、客観的に番組を聴けるスキルが必要です。

台本通りに行かないことを楽しむ余裕

ラジオの魅力は、話し手・ゲスト出演者・音楽などをミックスして作り上げるオリジナルな時間です。

テレビ番組の台本は、司会者が話す内容が文章として一字一句書かれていることも多いので、ディレクターの意図した通りに番組が進んでいくことがほとんどです。

しかし、ラジオ番組の台本は、CM読みやスポンサーの告知以外の部分は、大まかに話す内容が書かれているだけのことがほとんどです。

ラジオはディレクターが話の方向性を決めて、話し手がリスナーの興味を引くような喋りに仕上げていくことになります。

ですから、話が盛り上がって思わぬ方向に行ってしまうことも日常茶飯事。

「また話ずれちゃったよ〜。放送事故だけは止めてよね」と台本通りに行かないことを楽しむ余裕が、ラジオディレクターには必要です。

話し手やゲストに、自分の番組を託す勇気を持つことが必要です。

A+B=Cを生み出す力

ラジオ番組の収録・生放送現場では、たくさんの人が良い番組を作ろうという想いのもとで働いています。

当然、意見がぶつかる時も多々あります。そんな時は、現場の司令塔であるディレクターがきちんと意見を集約しなければなりません。

たとえば、番組の進行に関してAの意見とBの意見で割れてしまったとしましょう。

できるディレクターは、AとBのどちらかに決めることはありません。AとBの意見を取り入れつつ、新しい要素も加えたCの意見を提案するのです。

ワンランク上のラジオディレクターを目指すのであれば、日ごろから「A+B=Cを生み出す力」を身に付けるように心がけてみましょう。