レーサーの現状と将来性

生計を立てられるレーサーは一握り

レースには、

・最低限のマシン装備だけで速さを競うフォーミュラーカーレース
・規定時間内にどれだけ走ったか、あるいは規定距離の走行タイムを競う耐久レース
・乗用車をつかうツーリングカーレース、指定されたコースを一定の条件で走るラリー

などたくさんの種目があります。

しかし、種目を問わず、レーサーとしての収入だけで生計を立てられる人はほんの一握りです。

レーサーの収入はスポンサーとの契約金で決まる

賞金の出るレースもあります。しかし、レースに参加するための費用だけでも、賞金だけではとても足りません。

そもそも、カーレースは、マシンそのものの費用や維持費に莫大な費用がかかります。そのため、ドライバー個人やチームにスポンサーがついて、多額の費用を負担してもらいます。

レーサーの収入は、レーシングチームや個人スポンサーとの契約金です。

多くの収入を得ようと思えば、国内でも、海外でも大きな大会で好成績を出すことです。スポンサーは、ドライバーやチームに「広告費」として資金を出します。

契約金の額は、そのドライバーがレースに参加することで、どの程度の宣伝効果を期待できるかによって決まってきます。

1年間で数十億を稼ぐレーサーもいる夢の世界

もちろん、F1レーサーなどには、スポンサーからの収入やCM出演料、イベント出演料などで数億円、数十億円の収入を得ている人もいます。夢のある職業であることに違いはありません。

下位大会やレースで実績を上げ、世界的に有名なレーサーを目指す人がいるのも、こうしたスターレーサーが活躍しているからです。

ただし、日本国内に限っても、有名なレーサーになれるのは数年に1人出るかどうかという厳しい世界です。

レーサーとして相当な才能に恵まれたり、的確な努力を重ねなければ、レーサーとして生活していくのも難しいです。

収入は、日本や世界の景気に左右されやすい

カーレースは、自動車を使う競技だけに、自動車産業から多額の資金が出されています。

スポンサーやチーム経営などの形で、自動車メーカーやタイヤメーカー、自動車部品メーカー、石油会社などの名前を目にすることも多いでしょう。

1950年代から右肩上がりで成長してきた自動車産業ですが、日本では1990年代のバブル崩壊で大きな痛手を受けました。

さらに、2000年以降も世界的な不況の影響を受け、2009年にはダカールラリーから名門だった三菱が撤退。F1でもトヨタが撤退して大きなニュースになりました。

日本人レーサーにとって、日本の自動車メーカーの不振は大きな痛手になります。経営を立て直すため、レース界への出費を抑えるようになるからです。

今後のレース界の盛り上がりも、自動車産業の景気によって左右されるでしょう。

狭い門だが、公営オートレーサーは長く続けられる

公営オートレースの場合、その世界に踏み込む前段階、つまり養成所の入所試験で数十倍の倍率です。年齢制限があることも考えれば、挫折する人の比率も高いといえます。

その反面、レーサーとしてデビューすれば、契約解除や資金難で撤退するようなことはありません。常にレースへの参加が可能な状態ですから、活動も長く続けることができるでしょう。