オートレーサーの仕事内容、なるには、資格、給料、求人

オートレーサーの仕事内容

バイクにまたがりレース場を熱狂させる

オートレーサーとは、小型バイクにまたがりオートレース場を走るプロレーサーのことです。

オートレースとは、競馬や競輪と同じく公営ギャンブルであり、全国で展開されている専用のオートレース場でレースが行われています。

バイクに乗って順位を競う職業ですので、常に危険と隣り合わせの命がけの仕事です。

オートレーサーになるには

養成所に入るのも至難の業

オートレーサーになるためには、まずオートレーサーの養成所に入所する必要があります。

原則として2年に1回行われる試験なのですが、非常に倍率が高いことで有名です。

オートレース公式サイトで応募者数や合格者数の発表が行われていますが、倍率は20倍を超える狭き門となっています。

つまり、応募者数が400人強いるのに対して、合格者数は20人程度ということになります。

年度によっては50倍を超える年もあります。

この養成所の入所試験では、1次と2次に試験が分かれており、1次試験では適性検査が行われます。

2次試験では、面接・体力検査・身体検査・人格素行検査・技能検査が行われ、単純に身体能力が高いだけでは通過できない試験内容となっています。

入所してからの訓練期間は9ヶ月間、この訓練期間中に限界を感じてやめる人がいるほど甘くはない世界です。

オートレーサーの学校・学歴・学費

実は高い入所費用

オートレーサーの入所試験に合格すれば、いよいよ入所となるのですが、入所するにも諸費用が発生します。

施設利用料なども含めた入所費用には約120万円は必要です。

プロとして活躍することを考えると、入所費用は頑張って払う価値があります。

また、学歴は中学卒業の資格があれば問題ありません。

しかし、年齢制限は設けられており、満16歳以上からとなっています。

オートレーサーの資格・試験の難易度

健康かつ健全であることが必須

特別な資格が必要な訳ではありません。

しかし、オートレーサーの養成所に入所するためには、厳しい試験を通過する必要があります。

その試験を通過する前に応募条件があり、この条件が非常に厳しいのです。

身長の制限はありませんが、体重の制限が60㎏以内と決められています。

体重制限に関しては、バイクという不安定な乗り物を使いこなす職業柄、あまり太り過ぎていると身の危険につながることを不安視しています。

また、視力が裸眼で0.6以上ないと応募できません。

他にも、成年被後見人又は被保佐人でない者、禁固刑以上の刑に処せられた者でない者など、健康であるだけでなく、健全であることも求められます。

特例として、バイクやモトクロスの世界選手権に出場経験がある者などは、体重制限が60㎏から65㎏に変更されるなどの措置が設けられています。

オートレーサーの給料・年収

1,000万円を超える高額所得

基本的に有名な選手でない限りは、オートレースに出場した賞金がそのまま収入となります。

オートレーサー全体で見た場合の平均年収は約1,500万円前後。

トップ選手になるとテレビ出演やCM出演料などもプラスされるため、1億円を超える収入を手にしている選手もいます。

本を出版されている高橋貢選手に関しては、生涯で17億円を稼いだことでも知られています。

オートレーサーはトップレーサーになると1億円を超える年収を稼ぐことも可能ですが、その分バイクにも費用がかかります。

すべて自己負担でのメンテナンスやパーツ交換となり、トッププロになればなるほどこだわりも出てくるため、マシンにかける金額は高額になっていきます。

成績が芳しくない選手に関しては、レースでの賞金では生活ができないため、副業をしながらレーサーとして頑張っている方が多いのも事実です。

オートレーサーの現状と将来性・今後の見通し

これからは女性の時代

他のスポーツ系職業と同様に、オートレース界でも女性レーサーは活躍されています。

養成所でも訓練生の半分は女性にしたいなどの意向もあり、積極的にオートレース界で女性が活躍できる環境を作ろうという流れができています。

現在でもオートレース候補生として数名の女性が誕生しており、オートレース場で女性レーサーのみならず、女性ファンが増える日もそう遠くないかもしれません。