プロレスラーのやりがい

熱いプロレスファンの歓声を体全体で感じること

プロレスの試合は、常に熱いプロレスファンの前で行われます。お客さんの数が多い、少ないに関わらず、一つひとつの攻防に対してファンの反応がダイレクトに返ってきます。

その歓声を体全体で感じることが、プロレスラーにとっては大きなやりがいになります。

完成度の高いテクニックや、スピーディーで迫力のあるプロレス技の応酬。鮮やかな逆転技に、起死回生の大技。格闘家であるプロレスラーにとって、自分が繰り出した技に対して、大きな歓声があがることは大きな喜びです。

その歓声を聞いて、格闘家としての実力をもっと上げたい、強くなりたいと思います。

キャラクターや試合展開で観客をうならせること

現在のプロレスは、スポーツ・エンターテイメントとしていろんな楽しみ方をされるようになっています。

あくまでも真剣勝負にこだわるファンも残っていますが、勝負より選手のキャラクターを楽しむファン、ストーリー性を重視するファンも増えています。

キャラクターや試合展開で、お客さんをうならせることもプロレスファンにとっては大きなやりがいになります。

たとえば、プロレスには「受けの美学」という考え方があります。対戦相手から難度の高い技を受け、大きなダメージを受けることで、まずは対戦相手を十分に引き立てる。

しかし、その後は、不屈の闘志と必殺技で逆転勝利を呼び込むという試合展開です。

観客をうならせる試合展開の中で自分の役割を果たすこと

「美学」と呼ばれるだけに、苦境を乗り越えて鮮やかに逆転勝ちするというストーリーは、見る者の心を揺さぶる力があります。それほどプロレスの試合は奥の深いものですが、そんな試合で自分がどんな役割を果たすのか。

その役割を果たし切るためには、どんな技をかけたり、受け方をすればいいのか。あるいは、その時の表情やリアクションは、どうするのか。まるで演劇の演出家のように自分の役割や動きを練り上げていきます。

実際、目の表情一つで、お客さんが絶叫するほど会場が沸き上がることがあります。

おそらく若いうちは、自分に与えられた役割をこなすのに必死でしょう。しかし、観客をうならせる試合が達成できた時の、観客との一体感はたまりません。

観客との一体感を味わいたいという気持ち、いつも「美学」を追求していけば、観客をもっと楽しませる方法や手段と、その奥深さがわかってくるはずです。

プロレスを通して、映画や演劇などにも通じるエンターテイメントの奥深さを感じられるのも、プロレスラーのやりがいです。