プロレスラーはどんな食事をしている?
一般男性の3~4倍のカロリーを摂取
プロレスラーの強靭な肉体は、トレーニングとともに日々の食事によってもつくられています。
他競技のスポーツ選手と同様に体が資本の職業ですから、食事もトレーニングの一つと考えて栄養や摂取カロリーに気をつかっています。
プロレスラーが1日に食べる量は6,000〜8,000Kcalが平均的で、一般男性の3~4倍のカロリーを摂取しています。
なかには1日に10,000Kcal以上を摂取するプロレスラーもおり、食べる量は一般の男性とは比較になりません。
とくに新人時代にはプロレスラーにふさわしい体づくりをする必要があるため、意識的に食事量を増やすことが多いです。
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プロレス界の伝統食は相撲界のちゃんこ
日本のプロレス界の基礎をつくったのは、1960年前後に活躍した力道山です。
力道山はもともと力士であったため、プロレス界にも相撲界の食事スタイルが取り入れられ、プロレス団体によっては相撲界の食事である「ちゃんこ」を食べるところもあります。
「ちゃんこ」はいろいろな食材をつかった鍋とどんぶり飯が基本で、肉や魚、野菜、米などをバランスよく大量に食べることで体を大きくしていきます。
相撲の世界では早朝から空腹のまま朝稽古をして、その後にちゃんこを食べて昼寝をし、夜にもまたちゃんこを食べるのが一般的な生活スタイルとなっています。
プロレスの世界でも以前は相撲界のような食生活が行われていたこともありますが、現在は少しずつ変化してきています。
現在は目指す体型によって食事を考える
現在のプロレス界でも、仲間意識を育てたり、一体感を育てるといった理由などから、昔ながらの食事スタイルを取り入れているところもあります。
しかし、スポーツ医学や栄養学などが発達してきていることもあり、多くの団体では食事スタイルも大きく変わってきています。
現在のプロレス界では、どういった体型のプロレスラーになりたいか、あるいはどんな筋肉をつけたいかといった目的に応じて、人それぞれに食事内容やトレーニングの仕方を考えるのが一般的です。
食事の量に関してもカロリー計算をしながら1日3食とり、筋肉をつけるためにプロテインなどのサプリメントを併用している人も増えています。
以前はちゃんこ鍋とどんぶり飯によってとにかくたくさん食べるスタイルでしたが、現在は栄養学にもとづいて理想の体をつくるための食事をとるという考え方になってきています。
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最近の人気は細身で筋肉質なタイプ
プロレスラーの体型も、時代とともに少しずつ変化しています。
現在の主流は細身で筋肉質なプロレスラーで、体脂肪率も10%台の前半くらいに抑えているタイプが人気です。
そのため、食事についてもそういった体型をつくるためのメニューを考えてとっている人が多いです。
脂肪分の少ない魚や鶏のささみ、卵の卵白を中心に食べたり、スタミナやパワーアップに効果のあるサプリメントを使っている人も増えています。
まずはどういった体型のプロレスラーを目指したいかを明確にし、そのための食事を考えてとることが大切です。