プロレスラーになるための留学

イギリスの養成所に留学のケース

かつての人気プロレスラー藤波辰彌の長男で、現在はプロレスラーの「LEONA」が、大学1年の2012年、イギリスにプロレス留学したことがあります。

将来、プロレスラーになると決断した後、イギリスのウィガンにあるアスプル・レスリングクラブに修行に行きました。

このクラブは、名レスラーのカール・ゴッチやビル・ロビンソンを育て、「蛇の穴」と呼ばれたビリー・ライレージムの後継クラブです。約3週間滞在して、関節技を教えてもらったそうです。

メキシコへ留学する人が多い

日本のプロレスラーやプロレスラーの卵が、イギリスやアメリカに武者修行も兼ねて留学することはあります。エンターテイメント性重視のアメリカンプロレスは、昔から、日本のプロレスのお手本とされています。

しかし、このイギリスやアメリカ以上に、留学する日本人が多いのがメキシコです。

メキシコ人は、欧米人に比べて小柄な人が多く、体格的にも日本人に近いです。

また、メキシコのプロレスは、テクニックに優れ、軽快で機敏な動きをすることから、日本のプロレス界は、そのテクニックや動きをもう一つのお手本としています。

メキシコで修行をつんだウルティモ・ドラゴン

スペイン語で、プロレスのことを「ルチャリブレ」と呼びます。日本のプロレス界では「ルチャ」と呼ばれています。

藤波辰彌も、若いころ、メキシコで修行した経験があり、メキシコ仕込みの技を披露して人気を集めました。

近年では、身長が低いために新日本プロレスに入門できず、メキシコで修行を積んだウルティモ・ドラゴンが、メキシコと日本、アメリカで活躍しています。

メキシコの「ウルティモ・ドラゴン・ジム」

そのウルティモ・ドラゴンが、1997年、メキシコのナウカルパン市にルチャドール(プロレスラー)養成学校「ウルティモ・ドラゴン・ジム」を設立。

この養成所で育ったプロレスラーが、たくさん日本でも活躍しています。

プロレス独特の留学システム

プロレスの留学は、養成所に受け入れてもらえれば、費用はほとんどかかりません。

寮に入ってトレーニングをし、雑用をこなすと食事もさせてもらえます。必要なものは渡航費と最低限の生活費だけです。

メキシコでライセンスを取得してデビュー

メキシコ留学する人には、日本でアルバイトをしてお金貯め、単身で渡る人が多いです。トレーニングを積んだ後、メキシコでライセンスを取れば、デビューできます。

デビュー後は、所属団体のないフリーの選手としてファイトマネーを稼ぎながら生活します。

そのため、プロレスラーとしてのセンスや実力が周囲に認められないと、なかなか稼ぐことができません。

いばらの道だからこそ得るものも大きい

プロレスラーになるのに「留学」という手段は、とても厳しい道です。

しかし、いばらの道だからこそ、プロレスラーとしてはもちろん、人間としても鍛えられるといわれています。

日本のプロレス団体に入門し、練習生になるのもいいですが、単身、メキシコやアメリカへ渡って修行するのも、プロレスラーとして得るものは大きいです。