プロレスラーのトレーニング・練習・訓練

相手の技を受けてこそプロ!基本は受身から

プロレスラーは、リングの上で戦うだけでなく、それに備えた日々のトレーニングも仕事のうちです。

すべての格闘技に共通していることですが、攻撃の技術だけではなく、相手の技を受け止め、ダメージを小さくする守りの技術も大切です。

また、ケガや事故を防ぐためにも、全てのレスラーが受け身を見につけておくことが、試合を開催する上での大前提となります。

学校でも体育で武術を学習するときに、必ず受身からスタートします。それと同じように、ジムの中で実戦で使われる投げ技や、関節技に対する「受け」の基本を何度も繰り返します。

地味なトレーニングのように思えますが、相手の技の良さを引き出すには受け身の技術が必要なのです。

トレーニングの基本は受け身と基礎体力作り

たとえば、プロレスの技に、「ラリアット」というのがあります。相手の首元や胸に自分の腕の内側部分を当てる技です。

プロレスを見ていると、ラリアットを受けて倒れた選手がすぐに立ちあがるシーンも多く、ラリアットをたいした技と思っていない人もいるかもしれません。

しかし、ラリアットを受けて後方へ倒れた相手が、後頭部をマットに打ちつけると、相当な衝撃となって危険です。その危険を避けるためには、受け身を身につけておく必要があります。

また、相手の腕を受ける胸の筋肉が鍛えられていないと、喉の軟骨やろっ骨を折ってしまうこともあります。受け身と基礎体力作りは、プロレスラーにとってトレーニングの基本となっています。

受け身は常に練習しておく

基礎体力がなければ、技をかけたり、受けたりしても迫力がありません。さらに、練習や試合をしても、すぐに息が上がります。息が上がって集中力が切れると、大きなケガにつながる危険性が高まります。

また、受け身は、格闘技にとって基本中の基本です。いろんなバリエーションがありますから、常に練習を積んでおかなければ、練習や試合中の大ケガにつながります。

プロレスラーらしい体作りも大切な仕事

プロレスラーにとっては、プロレスラーらしい体作りも仕事のうちです。その場合のポイントは、食事とウェートトレーニングです。

所属団体の練習場には、たいていウェート機器が揃っており、それらを使ってトレーニングをします。

昔は、「スクワット3000回」などと、とにかく数をこなすメニューが中心でしたが、トレーニング理論の発達した現在では、自分のめざす体型に効率よく近づけるようにメニューを組んだり、サプリメントを使って行う人が増えています。

また、所属団体の合同練習の他に、個人的にトレーニングジムへ通っている人も多いです。

リングでのスパーリングで実践練習を積む

プロレスラーとして求められる体力や基本の動きを習得したら、リングでスパーリングを積むことになります。

プロレスは、ショー的要素も重要ですので、お客さんを喜ばす技のかけ方や受け方、技の流れなども、このスパーリングを通して学んでいきます。

自分の得意な技の他に、プロレスラーとしての個性も、スパーリングの中で考えたり、磨いていくことが大切です。

プロレスは試合が長時間になることもあるので、ペース配分を考えて試合をしなければ、観客を飽きさせてしまいます。自分の良さを試合時間のなかで、うまく出していけるようにならなければなりません。

華々しく見えるプロレスラーですが、その裏では地道なトレーニングをくりかえしています。どのようなタイプの人気レスラーでも、共通していえるのは、下積み時代にしっかりと訓練をしているということです。