プロレスラーに必要なこと

塩レスラーと呼ばれていた佐々木健介

格闘技界では、盛り上がらない試合、つまらない試合しかできない選手のことを「しょっぱい」といいます。もとは相撲界の用語ですが、プロレス界でも、「しょっぱいヤツ」とか、「塩レスラー」などと呼ばれています。

現在、バラエティ番組でも人気の佐々木健介も、かつては「塩レスラー」と呼ばれていました。

佐々木健介は、身長180cmの体をハードなトレーニングで鍛え上げた努力家で、試合もいつも全力で戦っていました。当時、所属していた新日本プロレスで史上初の3冠制覇を果たす実力もありました。

しかし、試合展開にバリエーションが少なかったことや、ライバルの全日本プロレスに所属する川田利明に負けてしまったこと、藤田和之の挑戦を受ける直前にタイトルを奪われ、「正直、スマンカッタ」と謝ったことなどから、「塩レスラー」と呼ばれ、ついには巡業を欠場して失そうしてしまいました。

鬼嫁の尻に敷かれる健介ファミリーで人気に

その間、佐々木健介は、密かにアメリカへ渡っていました。プライドを捨てて一から鍛え直し、プロレスラーとしてのスタイルを大幅にチェンジしたのです。

帰国後も、しばらくは結果が出ず、赤ん坊のミルクを水で薄めて飲ませるような貧しい日々が続きましたが、元女子プロレスラーの北斗晶をマネージャーとして、息子ともども、カカア天下の「健介ファミリー」というキャラクターを確立して、お客さんの心をつかみました。

さらに、プロレスの試合でも、テクニックで魅せることを覚えて人気プロレスラーとなりました。

自分のプロレスラー像を確立するための努力を続ける

プロレスラーに必要なのは、まず、プロレスラーらしい体つきやプロレスの技を確立するため、日々の努力を続けられることです。体も、技も一朝一夕では決して身につかず、何年間もコツコツと続けなければなりません。

せっかく練習生になっても、厳しいトレーニングに耐えられず、逃げ出す若者が少なくないようですが、基礎作りの段階で逃げ出していては、一人前のプロレスラーにはなりません。

ある女子プロレスラーは、練習生になる時、その厳しさを知る父親から「逃げ帰って来たら殺す」と言われて送り出されたそうです。

プロレスラーとして人気者になるには、独自のキャラクターを確立して、観客を楽しませることも必要です。

熱いプロレスファンから「塩レスラー」とののしられてもへこたれず、格闘家としてのレベル向上と独自のキャラクターの確立に努力と模索を続ける人たけが、人気プロレスラーとして成功できます。