依頼に合わせた不規則な勤務に
ペットシッターの仕事は、依頼主である飼い主のスケジュールに合わせて組まれていくことになります。
そのため、一般的には、サラリーマンのように「朝の何時から夕方の何時まで働く」と決まっているわけではありません。
「朝早くから家を留守にするので、早朝の犬の散歩と朝昼の餌やりをお願いしたい」という依頼がくれば朝5時に出勤して働くこともあります。
また、「仕事の残業で夜遅くにしか帰ることができないので、留守番して餌やりやトイレの世話などを全般的にお願いしたい」という依頼がくれば、夕方から出勤して夜遅くまで働くこともあります。
さらに、休日の取り方も不定期になります。
「土日で旅行をするので、代わりに世話をしてほしい」という依頼がくれば土日を返上して働くことになるので、いつが休みということは決まっていないのが普通です。
一ヵ月ごとに仕事のスケジュールが全然違うということも珍しくないので、柔軟な働き方がしたいという人に向いているといえるでしょう。
一番忙しくなるのは長期休暇
ペットシッターにとって、とくに忙しくなるのは、ゴールデンウィークやお盆やお正月などの長期休暇のときです。
こうした時期には、故郷に帰省する人や海外旅行に行く人、行楽地に出かけていく人が多いので、ペットが留守番をする家庭が多くなる傾向があります。
ペットホテルやペットサロンが満室でお預かりを断られるというケースもあるので、とにかくペットシッターへの依頼が殺到する時期なのです。
そのため、ペットシッター自身は、長期休暇にはまったく休めないまま忙しく働くことになるということが珍しくありません。
家族と一緒にのんびり里帰りをしたり、友達と一緒に海外旅行に出かけたり…ということがなかなか実現しにくいのが難点でしょう。
その代わり、世間が働いているときに休暇を取ることも可能ですし、引き受ける仕事量をセーブすることもできるので、比較的自由な生活を送ることができる職業です。