パティシエの離職率

離職率が高い理由は?

パティシエの離職率は高いです。現場に入ってから1年以内に辞める人が7割程度、3年も経てば1割残っているかどうか…という声も聞かれるほどです。

なぜ、こんなにも離職率が高いのでしょう?

どの仕事も楽しい面、厳しい面の両方があるのが当たり前ですが、パティシエの場合、みんな耐えられないほど特別に厳しいことばかりなのでしょうか?

いえ、そうではありません。たしかに、パティシエは1日の勤務時間が12時間を超えることも珍しくありませんし、繁忙期になれば徹夜することもあります。

また、自分の「腕」で勝負する職業であるため、仕事を始めてからも自分を高め続けていかなければならないというプレッシャーとの戦いです。

こういった厳しさを理由に辞めてしまう人もいますが、その根本的な原因は、仕事の「良い面」しか知らないまま現場に入ったことで、理想と現実のギャップに驚き、耐えられなくなっている人が多いことだと思われます。

「パティシエ=華やか」なだけではない!

皆さんもパティシエというと、真っ白でカッコいいコックコート(ユニフォーム)を身にまとい、自分の感性のまま色とりどりのお菓子をテキパキと仕上げていく姿を想像するのではないでしょうか?

テレビや雑誌などで取り上げられるパティシエの姿は、概してそういうものです。

しかし、そのような姿はパティシエの仕事のほんの一部でしかありません。また、下積みがなければとても一人前とはいえないとされるこの仕事。

入ったばかりの新人が、いきなりデコレーションなどの重要な仕事を任されるわけではありません。

一日中クリームをかきまぜ続けたり、失敗して先輩に叱られ続けたり、職場によってはお菓子作りとは直接関係のない接客からスタートすることもあります。

こういった下積みがあってこそ、のちのち素晴らしいパティシエになれるのですが、「思っていた姿と違う」という理由で簡単に辞めてしまう人は後を絶たないようです。

厳しさを乗り越えなければ成功はなし

パティシエは、まさに「石の上にも三年」ということわざがピッタリといえるでしょう。1年とはいいませんが、とにかくがんばって3年続ければ何かが見えてくるはずです。

それくらいがんばっていると自分の知識や技術が成熟してくるだけでなく、周囲も「こいつは見込みがあるな」と次第に認めてくれるようになるものです。

パティシエは簡単に辞めてしまう人が増えている分、本気の覚悟と情熱がよりいっそう問われるようになっています。

料理人の世界と同様、徒弟制の名残で厳しい職場もありますが、先輩から教わったことはすべて糧にするくらいの気持ちでいることが大切です。

厳しさを乗り越えた人だけが、メディアで見るような一流のパティシエとして大成できるのです。

仕事体験談