パティシエは激務?

高い意識がなければ続かない仕事

パティシエはよく「薄給激務」の仕事だと言われるようですが、そのイメージと実態はあまりかけ離れていないことも多く、ハードな仕事でありながら、それに見合ったお給料がもらえる職場ばかりとは限りません。

「朝は早く、夜は遅い」という職場が大半で、1日の勤務時間は残業を含めて12時間を超えることもあります。

また、作業中は常に時間との勝負になり、どれだけ単調な作業であってもテキパキ動かなければ先輩に叱られます。下積み時代の厳しさを乗り越えられず、現場を離れてしまう人も少なくありません。

パティシエとして名を馳せたり大きく稼げるのは、実力とセンスが認められた本当に一握りの人だけです。誰もが一流を目指してがんばり続けているわけですが、そこまでたどり着くには10年以上かかることもあります。

もちろん、有名になったから暇になるというわけではありません。

名が知られればたくさんのお客さまが来店し、メディア出演などさまざまな仕事が舞い込み、下積み時代とはまた違った苦労や忙しさを感じることもあるでしょう。

また、職人的な色の濃い仕事だからこそ、誰に強制されるわけでもなく自分で常に腕を磨き続ける気持ちがなければ、たちまち競争の場から落とされてしまいます。

お菓子作りにかける本物の情熱があり、どれだけ忙しくても一流になりたいという強い気持ちがなければ、ただ「忙しくて厳しい仕事」という印象だけが残ってしまうかもしれません。

最も大変なクリスマス前

普段から忙しく働くパティシエにとって、1年で最も激務になるのがクリスマスシーズンです。

しかし、大変なのはクリスマス直前だけではなく、その下準備などを含めると秋頃から年末近くまでずっと忙しくなります。

人気の洋菓子店やホテルでの勤務となればなおさら多忙になり、クリスマス数日前ともなると丸2日近く働きづめという状況を経験する人もいるようです。

長時間働き続けるうちに頭はだんだんボーっとしてくるものの、大量の注文を前にして休みたくても休むわけにもいかず、厨房はもはや戦場のようになっていきます。

では、クリスマスが終わればのんびりできるかというと、そうもいきません。その他のシーズンもバレンタイン、卒業式、ウエディング、誕生日…など、行事ごとにケーキを買いに求めるお客さまはたくさんいます。

パティシエになれば忙しい生活が続くのは間違いありませんが、日々に忙殺されてやりがいを見出せなければ、毎日がつらくなるばかりです。

自分自身の目標を持つことはもちろん、「それだけ世間から求められている仕事に就いているのだ」と、前向きに考えていくことも必要でしょう。

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