パン職人の下積み時代の心がまえ

失敗を活かす気持ちを持つ

パン職人の下積みが厳しいものだといわれる理由には、朝の早さや体力的なハードさに加え、感覚やセンスを磨くことの大変さが挙げられます。

師となる人は店長や先輩などになりますが、実際に手取り足取り教えてくれる人がいることもあれば、技術を見ながら自発的に覚えていく必要があることもあります。

技術職だけに、生地や焼き具合、成型など、教える側の立場からも説明だけでは伝えきれないことがたくさんあります。

そのため、ペースに慣れるまでは厳しく感じてしまう期間もあるかもしれません。

怒られてもくじけず、ふてくされることなく、「なにが悪かったのか」「失敗や学びを次回にどう活かせるのか」を自分自身で考えることが大切です。

何度でも聞き、書きとめ、覚え、予習し復習すること。

歩みのスピードには個人差がありますが、本人のやる気をまわりの人は見ていますので、一生懸命な人には何度失敗しても見守りながら指導してくれることでしょう。

失敗は成功のもと、失敗の数だけ成長し、いつかプロとして大きな花が咲くはずです。

修業は基本をきっちり学ぶ場所

修業中はパン製造にも深く関わりますが、まずはあいさつ・そうじ・下ごしらえが大事な仕事となります。

修業の間には自分が未熟だと感じることも多くあるでしょう。

ですが、まわりの人が気持ち良く働けるように、「自分に対してどのような動きが求められているか」を考えることが必要です。

パンづくりはまだまだ半人前でも、自分なりにできることはあるからです。

パンづくりというチームワークの中で、それぞれの人が担当している仕事を把握し、材料の用意や効率を上げるような整理の仕方、働きやすい環境づくりに一役買うことも大きく役立つヘルプとなります。

たとえば、「いつでもきれいに片付けておく」、「率先して掃除を徹底する」といったことも、立派な修業のひとつです。

清潔と安全が第一の飲食業では、掃除はとても大事な仕事の基本ともいえます。

パン製造の職場には機器や用具も数多く存在しますので、毎日ピカピカに磨き上げたいものです。

積極的に学ぶことが大切

下積み時代は、接客や商売のプロが日々活動する姿を、実際に肌で感じることができる貴重な体験の場です。

毎日の作業、失敗からの経験値、食べ歩きや読書などでアンテナを広げながらニーズを感じ取ること、そのどれもが日々の修業と呼べるものです。

言われたことを黙々とこなすだけではなく、ポジティブさを持って積極的に技術、接客やおもてなしを学ぶこと、ゆくゆくその経験がパン職人としての大きな糧になることでしょう。

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