パン職人の修行

一人前のパン職人になるために

パン職人として活躍するためには、特別な学歴や資格ではなくて、何よりも実力があることが大切です。

しかし、パンと言っても、食パンからフランスパン、オリジナリティーあふれる惣菜パン、マドレーヌなどの菓子パンまでさまざまな種類のものがあります。

一通りのパンを納得いく形に仕上げられるようになるまでは長年の修行が必要といわれています。

パン職人をめざす多くの人が、最初に修行の場として選ぶのが、製パンの専門学校です。

授業では「食品科学」や「公衆衛生学」「洋菓子製菓理論」などの食品に関係する知識を身につけて実習を行い、パン屋として成功するための「経営理論」を学びます。

専門学校の履修期間は平均で1年〜2年程度です。

一番の近道は現場で学ぶこと

さらに、一人前の職人になるために欠かせないのは、実際に現場で活躍しているプロのもとで学ぶことです。

自分の理想とする技術を持つパン職人のもとで下働きをさせてもらい、原料となる小麦粉を混ぜたり焼きあがったパンの陳列をしたりする簡単な作業を担当させてもらいながら、先輩の技術を覚えます。

努力や実力が認められれば、徐々に大切な工程を任せてもらえるようになります。

一つひとつの作業に打ち込む

一つひとつのパンができあがるまでには、配合・温度設定・水分量・焼き上げ・調理などいくつもの工程があります。

作業形態に関しても、働く場所によって手作業や機械の使い分けなどケースバイケースです。

手作業は自分の手や体、感覚で生地のデリケートな変化を学ぶ必要があります。

一人前のパン職人と呼べるまでの期間にはそれぞれ個人差がありますが、少なくとも数年間の実務経験が必要といわれています。

パン職人としての感覚を養うには、日々同じ作業やパーツ業務であっても黙々と繰り返し、与えられた仕事にしっかりと打ち込むことが必要です。

そうすることで毎日少しずつ現場に慣れていき、自分の技術の向上を感じることができるでしょう。

地道な努力が必要

こうした下働きでは、最初はアルバイトや契約社員の立場からスタートすることも多いため、修行中は経済的にも安定しないことも珍しくありません。

それでも、人によっては、独立開業するまでに何軒ものパン屋で働き、修行を重ねて技術を身につける人もいるようです。

また、海外に留学してパンの技術を学ぶこともあります。一人前のパン職人になるまでには、本当に地道な努力が必要なのです。

仕事体験談