音楽療法の方法

音楽療法には大きく分けて以下の二つの種類があります。

ひとつが、楽器を鳴らす、歌う、曲を作るなどといった「能動的音楽療法」、もうひとつが、音楽を聴かせて心を落ち着かせる、リラックスさせるといった「受動的音楽療法」です。

今回は、この二つの音楽療法についてそれぞれご紹介していきます。

能動的音楽療法

能動的音楽療法は、患者と一緒に歌を歌う、楽器を演奏する、簡単な曲を作る、リズムに乗って踊るなど、患者が自発的に行う音楽療法のことをいいます。

歌や楽器が苦手でも、音を出すことによってストレスの軽減や気分転換促す効果があります。

また、患者同士で合唱をしたり、役割分担をして楽器の演奏をしたりすることで、患者の仲間意識や社会性を高める効果もあります。

皆でカラオケ大会をするのも、立派な能動的音楽療法です。

音楽を楽しみながら、心の状態を安定的に導いていく効果が期待できます。

受動的音楽療法

受動的音楽療法は、リラックス効果のある音楽などを患者に聴かせることで、心身ともにリラックスしたり、ストレスを軽減させたりする効果が見込まれます。

クラシック音楽や歌謡曲、患者の好きな曲などを使って、患者の精神的なケアを行うことができます。

能動的音楽療法とは異なり、「聴く」ことに重きが置かれた療法となっています。

音楽療法の使い分け

能動的音楽療法と受動的音楽療法の二つを上手に使い分けることで、音楽療法士は患者の精神的なケアを行います。

音楽療法では、そのときの患者の気分や感情と同質の音楽に触れるほうが、より治療的効果が得られやすいといわれています。

また、患者が歌ったり演奏をしたりするのが難しい状態の際には受動的音楽療法を取り入れるなど、音楽療法士は日々変化する患者の心の状態をしっかりと見極め、適切な音楽療法をする必要があります。

こうしたことから、この仕事では洞察力、そして音楽療法に関する高度な知識が必要になります。