音楽家のつらいこと、大変なこと、苦労

日々の厳しいレッスン

音楽家という職業に就いている人たちに対し、「好きな音楽を仕事にできていいな」と考える人は多いかもしれません。

しかしながら、音楽家になり、音楽家として成功し続けるためには、私たちの想像を遥かに超えるほどの努力が必要となります。

クラシック音楽は、長い歴史の中で作られた理論やルールに基づいて演奏するため、そのベースとなる音楽理論やテクニックを身に付ける必要があり、幼い頃から専門的な教育を受ける人が大半です。

さらに、テクニックや表現力は一朝一夕で身に付くわけではなく、毎日何時間も自主練習を続け、少しずつ上達していくもの。

「もうこれくらいでいいや」と思ってしまった瞬間、音楽家としてそれ以上の成長は望めません。

どれだけ楽器が弾けるようになっても、自分に厳しくあり続けなければならないのは、音楽家としての大変な部分です。

ライバルが多い

「音楽家」として世間から認められるようになったとしても、そこからがまた大変です。

有望なライバルたちは続々と現れますから、少し練習をサボっていたら、すぐに追いつき、追い抜かれてしまうでしょう。

もしコンクールで入賞すれば、それだけ世間の注目度もアップします。自分が有名になれたことに快感を覚えるかもしれませんが、その先、もし音楽家として聴衆の期待以上のものを提供できなければ、すぐに忘れられてしまうという厳しさもあります。

成功する音楽家たちは、決しておごり高ぶることなく、そうしたプレッシャーと闘いながら自分自身を高め続けているのです。

理想通りの生活を送るのは大変

実際、音楽家として自らが望む通りの音楽活動をし、そのうえでしっかりと稼げている人はそう多くありません。

たとえ「音楽家」という肩書きを持っていても、作曲活動や演奏活動だけでは満足な収入が得られず、副業や他のアルバイトをしている人も大勢います。

また、音楽家は不安定な職業でもあります。たとえ一度成功しても、いつまで注目されるかはわかりませんし、急に仕事が激減する可能性もあります。

オーケストラに所属したり、音楽学校の講師として就職するなど、ある程度安定した生活を送る方法もありますが、いずれにしても音楽家は実力が問われる世界です。

「なんとなく」という甘い気持ちでは、音楽家として生きていくのは難しいといえます。