「OL」の仕事とは

OLの仕事内容

オフィスで事務などの仕事をする女性のこと

OLとは「office lady(オフィスレディ)」という和製英語の略であり、一般に、「会社勤めをする女性」のことを意味しています。

ただし定義は曖昧で、そのなかでも事務系の仕事(書類作成、データ入力、電話対応など)をする女性を指して使われるようなこともあります。

OLという仕事についてはさまざまな捉え方ができますが、共通するのは「オフィスで働く」ことであり、企業で総務・経理・人事・財務・法務といったさまざまな部門に配属されて仕事をしています。

一方、オフィスで働いていても、営業などの仕事、あるいは特別に専門的な仕事をする場合には、OLと呼ばれることはあまり多くありません。

OLの就職先・活躍の場

ありとあらゆる業種の企業で活躍できる

オフィスで働くOLの活躍の場は多岐にわたります。

事務職ということに限定しても、製造業、情報通信業、金融業、不動産業、卸売業など、日本全国の多くの企業がたくさんの事務職スタッフを雇用しています。

また、同じ事務職でも一般事務、営業事務、経理事務、総務事務、貿易事務など業務内容は多岐にわたるため、就職先の選択肢はいくらでもあるといっても過言ではありません。

企業規模も大手から中小企業までさまざまであるため、OLを目指すのであれば、自分がどのような会社で働きたいのかをしっかりとイメージしておくことが大事になってくるでしょう。

OL1日

仕事内容は多岐にわたる

一般的なOLは、さまざまな企業のオフィス内で働いています。

その仕事内容は多岐にわたり、日によって1日の流れが異なることもあります。

ここでは、ある大手企業の営業部で働くOLの1日を紹介します。


08:30 出社
パソコンを立ち上げて、当日の予定を確認。

08:50 朝礼
部署内の朝礼に参加します。

09:00 始業
担当営業から見積書の作成を依頼されたので、すぐに取り掛かります。

10:00 電話対応
会社の「顔」として、丁寧に対応します。

12:00 休憩
ランチは同僚と一緒に社員食堂で食べることが多いです。

13:00 来客対応
お客さまを応接室に案内し、お茶を出します。

14:00 データ入力
売上数値をエクセルの表に入力していきます。

16:00 資料作成
営業に頼まれた会議用の資料のたたき台を作成します。

17:30 日報作成
当日の業務内容を報告書にまとめます。

18:00 退社
急ぎの仕事がなければ定時で上がれます。

OLになるには

特別な資格やスキルがなくても就職は可能

OLになるために、何か特別な資格やスキルが求められることはさほど多くありません。

多くの企業が未経験の状態からOLとして働く人を採用しており、入社後に社内の研修を受けたり、実務を通して業務に必要な知識や技能を身につけていくことができます。

企業によっては「一般職」という名称で、いわゆるOLとして事務業務を担当する社員を採用しています。

学歴や出身校などもほとんど問われず、大卒だけではなく、短大卒や専門学校卒、高卒などの人も多く活躍しています。

ただし、基本的なパソコンスキルやビジネスマナーを身につけていれば、スムーズに業務に臨むことができるでしょう。

OLの学校・学費

どのような学校を出ていてもOLになれる

OLを目指すうえで、学校名や学歴が問われることはほとんどないと考えておいてよいでしょう。

特徴として、OLは短大卒や女子大卒の人も比較的多く活躍していることが挙げられます。

高卒者を採用している企業もありますが、短大以上の学歴があるほうが就職先の選択肢は広がるでしょう。

OLには入社時点でそこまで専門的なスキルが求められるわけではないため、どのような人であってもOLとして就職できるチャンスはあります。

ただし、具体的な仕事内容は、勤める企業や所属部署によってもだいぶ変わってくるという点は頭に置いておくとよいでしょう。

OLの資格・試験の難易度

パソコン関連や秘書、簿記などの資格がある

OLとして働くうえで、絶対に必要とされる資格はありません。

ただし、OLの業務に役立つ資格はいくつか考えられ、たとえば「マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)」「秘書検定」「日商簿記」「TOEIC」などが挙げられます。

いずれも多少の勉強は必要ですが、そこまで難易度が高いわけではありません。

資格がないとしても、ExcelやWordなどは事務の仕事に不可欠ですし、ビジネスマナーや接遇能力もあらゆる職場で役立ちます。

また、簿記能力が高ければ経理や財務の専門的な仕事も任せてもらいやすくなります。

取得必須ではなくても、仕事の幅を広げていくために、さまざまな資格取得に挑戦しているOLもいます。

OLの給料・年収

大企業に勤めるOLは給料や待遇に恵まれやすい

OLの給料は、勤務先となる企業の規模などによって変わってくるといえるでしょう。

平均年収は300万円程度とされますが、一般に、都心の大企業に勤めるOLは、地方の中小企業に勤めるOLよりも高い給料をもらえることが多いです。

また、ボーナスの支給があるかどうかや、各種手当の支給状況などによっても収入は大きく変わります。

充実した待遇や福利厚生がある企業に勤めると、安定した環境で長く働き続けることができるでしょう。

OLのやりがい、楽しさ

裏方として会社を支える仕事ができたとき

OLの仕事内容は幅広く、勤務先によっても違いがありますが、多くの場合、裏方として所属部門を支えていくような業務を担当することになります。

たとえば、外回りをしている時間が多い営業職の社員が動きやすいよう、オフィスで見積書の作成や得意先からの電話に対応したり、来客の際にスムーズに応接室へ案内し、担当者に取り次いだりといったこともOLは行っています。

このような仕事は地味に見えるものも多いかもしれませんが、どれも会社にとっては欠かせません。

気が利くOLがいれば周囲は働きやすくなりますし、場の雰囲気もよくなります。

自分の実力や動き方によって他の人たちにもいい影響を及ぼすことができるのは、OLにとってのやりがいといえます。

OLのつらいこと、大変なこと

雑用のような仕事を任されてしまうことも

OLの立場やポジションは、勤務先となる企業によって異なります。

職場によっては、営業など他の社員と同様、第一線で仕事をバリバリこなす会社に不可欠な存在として活躍できることもあれば、一方ではお茶くみやコピー取りなど、ひと昔前のOLのような業務ばかり任されるようなこともあるようです。

しかし、OLが働ける会社は日本全国にたくさんあるため、OLとしてどのように働くかは自分次第で決めていくことができます。

就職後に「思っていたOLと違った…」とならないよう、早いうちから自分の将来についてイメージしておくことが大事です。

OLに向いている人・適性

人付き合いが得意で、コツコツと物事に取り組んでいける人

OLの仕事内容は資料作成から電話対応、来客対応、データ入力など多岐にわたっており、いわゆる「何でも屋」のような働きを求められることがあります。

部署のさまざまな社員と関わりながら仕事を進めるため、人とコミュニケーションをとることを苦にせず、誰とでも上手に人間関係を築ける人はOLの適性があります。

また、OLはルーティンワークといえる業務を多く任されることもあるため、同じことをしていても飽きずにコツコツと取り組めるようなタイプの人も、OLに向いているといえるでしょう。

OL志望動機・目指すきっかけ

安定した環境で、マイペースに働きたい

OLといっても、勤務先によって仕事内容や役割には違いが出てくるため一概にはいえませんが、OLを志望する人は比較的安定志向が強く、マイペースに仕事をしていきたいと考える人が多いようです。

ガツガツと働き、キャリアアップを目指していくというよりも、安定した環境の下、仕事もプライベートも大事にしながら生きていきたいと考えるタイプの人が多いです。

一方、営業など外に出る仕事よりも事務など裏方的な仕事のほうが好きで、事務スキルを生かせる仕事がしたいと考えてOLになる人もおり、人によって志望動機はさまざまです。

OLの雇用形態・働き方

正社員からパートまで、多様な雇用形態がある

OLは、日本全国のさまざまな企業で活躍しており、あらゆる雇用形態で働く人がいます。

正社員として雇用されるケースもあれば、契約社員、派遣社員、さらにはパート・アルバイトとして働く人も少なくありません。

OLは家庭と仕事を両立させている人も多く、あえてパートなどの雇用形態を選び、限られた時間だけ働くスタイルを選ぶ人もいます。

自分の理想とするキャリアや生活スタイルによって、さまざまな働き方ができる仕事だといえるでしょう。

OLの勤務時間・休日・生活

日勤のオフィスワーカーとしての勤務時間が基本に

OLの勤務時間は勤務先によっても異なりますが、フルタイムで働く場合、多くの人が9:00~18:00くらいの時間帯で勤務することになるでしょう。

業種や配属部署によっては夜勤が入る可能性もゼロではありません。

休日は、土日を休みとする完全週休2日制の企業が多いですが、業種によっては平日休みとなることがあります。

一般事務を任されるOLの場合、残業はさほど多くないことがほとんどですが、繁忙期などにはOLであっても残業が増えることがあります。

OLの求人・就職状況・需要

定期的な新卒採用も多く行われている

OLの需要は大きく、とくに大手企業では毎年定期的に「一般職」などの形で、いわゆるOLとしての新卒採用を行っています。

企業によっては「事務職」といった名称で募集されることもあります。

学校を出たばかりの若い人がOLになれるチャンスはたくさんありますし、都市部だけではなく地方の中小企業でもOLの需要はあるため、UターンやIターンなどでOLになる人もいます。

ただしOLといっても企業によって仕事内容には違いがあるため、自分がどのような職場で働き、どのようにキャリアを積んでいきたいのかを考えて就職先を決めるとよいでしょう。

OLの転職状況・未経験採用

事務や接客などのスキルがあると転職には有利に

OLは、基本的にオフィスで働く「女性」を指しているため、結婚や出産などのライフイベントきっかけに退社する人も一定数います。

そのため、つねに新しいOLが求められており、なかでも事務職の経験がある人は転職の際にも有利になるでしょう。

そのほか、接客業などでビジネスマナーが身についていたリ、コミュニケーションスキルが高い人も歓迎されやすいです。

もちろん未経験者でもOKの求人も多数ありますが、経験がない場合には長期的なキャリア形成のため、年齢は20代など若いほうが転職しやすいのは事実です。

OLの現状と将来性・今後の見通し

プラスアルファのスキルを身につける

おもに事務業務を担当するOLは、ありとあらゆる業種の企業で必要とされており、いつの時代でも一定の需要があります。

そういった意味では将来性も十分だといえますが、ITの目覚ましい発達により、この先、簡単な事務作業は機械や人工知能に代替されていくかもしれません。

もしOLとして長年キャリアを築いていきたいのでえあれば、誰にでも簡単にできる仕事だけを続けるのではなく、業界知識や専門的なスキルを身につけるなどして、「自分の強み」を持てるように努力するとよいでしょう。

そうなればOLとしての価値は高まり、どのような状況においても求められる存在として活躍できるでしょう。