入国審査官の現状と将来性

入国審査官を取り巻く現状

経済や社会のグローバル化が進むにつれて、近年では海外旅行や留学、ビジネスなどさまざまなイベントで多くの人が国々を行き交うようになってきています。

日本は観光地としても人気が高く、日本を訪れる外国人の数は増加しています。そして、とくに近隣のアジア諸国からは短時間で訪れられることからも旅行者の数は年々増え続けています。

また、経済不況によって以前ほど活発ではないものの、現在でも多くの日本人が海外へ出かけています。

近年では、旅行目的の他に、企業の海外進出や外国人採用の増加、国際結婚など、より長期間在留する外国人も増え、目的も多様化しています。

増える入国審査官の業務

出入国の増加に伴い、港や空港といった玄関口において、出入国を審査、管理する入国審査官の業務は増え、忙しくなる傾向にあります。

一方で、出入国が多くなると、不法入国の問題や、許可されていた期間を超過して在留して働く不法就労者などの問題が頻出するようになっているのが現状です。

出入国審査を終えた後の在留外国人を直接取り締まるのは「入国警備官」になりますが、収容された外国人の違反審査などを行うのは入国審査官になります。

そのため、入国審査官の在留・不法入国の関連業務もまた増えています。

入国審査官の将来性

2020年に予定されている東京オリンピックに向けて、今後も日本人、外国人の出入国の数は増え続けることが予想されています。

法務省は、2015年度からの5年間で約1,000人の出入国審査官の増員を計画しており、国としても出入国審査業務に注力することが発表されています。

また急速な少子高齢化に対処するため、例えば介護分野では外国人労働者の受け入れなども検討されており、今後はより多くの外国人が日本で在留するようになる可能性があります。

そういった状況をみても、人々が安心、安全に生活できる国に維持するために、入国審査官に求められる役割、重要性は増々増えていくでしょう。