入国審査官になるには

国家公務員試験に合格する

入国審査官は、法務省入国管理局に属する国家公務員です。そのため、入国審査官になるためには、国家公務員採用一般職試験に合格する必要があります。

入国警備官が「入国警備官採用試験」という、独自の採用試験を設けているのと異なり、入国審査官の場合は、国家公務員採用試験に合格した人の中から、各地にある地方入国管理局での面接に合格することで入国管理局職員として採用されます。

試験に合格した当初は、「法務事務官」として採用されますが、数年の勤務経験を積むことによって、入国審査官として働くことができます。

公務員試験の他に特別な試験に合格することが必要なわけではありません。

出入国時に不法入国者などを防ぐ役割を担う入国審査官と、日本に滞在している外国人の不法滞在や違反を取り締まる入国警備官とその役割は大きく異なります。

非常に稀ですが、入国警備官の中から入国審査官へと任命されることがあります。一方で、入国審査官から入国警備官へ任命されることはほとんどありません。

入国警備官の仕事

公務員試験予備校の活用

入国審査官になるには、まずは国家公務員採用試験に合格することが必要なため、試験対策が必要になります。

また、合格後に入国審査官として採用されるには、試験にいかに上位で合格しているかという成績と面接とで判断されます。

そのためにも、公務員試験を得意とする予備校などを活用してみるのもいいいでしょう。

有利な学部

国家公務員採用試験(大卒程度)に出題される科目には、法学部や経済学部の学生の方が大学の講義の中で基礎的知識を学んでいる内容も多いことから、試験勉強には有利といわれます。

また、外国人対応が多い業務でもあるため、語学系の学部についても採用時に考慮される可能性は高いでしょう。

入国審査官採用後の流れ

入国審査官に採用されると、業務に必要となる基礎的な法律知識や実務知識について、宿泊施設が完備された施設で全寮制による研修を受けます。

また英語や朝鮮語、中国語などの語学学校の委託研修を受けることができます。

研修後には、実際の入国審査官の補助業務を行ったり、その他一般事務を行うことで、幅広い経験を積むことになります。

入国審査官の主な勤務先は、空港や港や全国にある入国管理局となります。国家公務員となるため、転勤があります。

勤務成績が評価されれば、係長、統括審議官または課長補佐へと昇進します。さらに首席審査官または課長となり、地方入国管理局長等上級幹部へとなることもできます。

入国審査官の今後の見通し

入国管理局の取り組みにより、不法滞在する外国人の数は減少している傾向にあります。

しかしながら、観光などで日本を訪れる外国人は年々増えてきています。2020年の東京オリンピックも控えており、入国管理官の役割はますます大きくなってきているといえるでしょう。