入国警備官の仕事内容

外国人を管理し、日本の安全を守る

入国警備官は、海外から日本を訪れる外国人や日本国内に在留する外国人を管理し、日本の安全を守る仕事です。法務省入国管理局に所属する国家公務員となります。

外国人が観光・留学・駐在などの目的で来日または滞在する場合は、「出入国管理及び難民認定法」(通称「入管法」)の下、定められた手続きが必要となります。また、目的ごとに滞在可能な期間等も決まっています。

しかし、中には殺人や強盗などの犯罪や不法就労などを目的に、入管法に違反して在留し続ける外国人も増えています。そんな入管法違反者を取り締まり、退去強制させる権限を持っているのが入国警備官であり、年間5万人程度の違反者を退去強制しています。

仕事内容

入国警備官の業務は、大きく4つに分けることができます。

(1)違反調査
一般の人からの情報提供や自らの調査をもとに、入管法に違反する外国人を見つけます。

全国にはびこる違反者を見つけ出すのはとても大変ですが、数々の有力な情報を繋ぎ合わせることで違反者の見当がつきます。その後は違反者本人や関係者から事情聴取を行い、より具体的な調査を進めます。

(2)摘発
裁判所の許可に基づき、捜索や押収、臨検を行います。逃亡などの可能性があれば、違反者の身柄を拘束します。警察官と連携して業務に当たることもありますが、危険を伴うこともあるため油断はできません。

(3)収容
身柄を拘束した違反者や出頭によって入管法違反が認められた外国人は、収容令書により地方入国管理局に収容されます。その間は「入国審査官」による審査が行われ、入管法違反への該当が認められれば退去強制令書が出されます。

その後は退去強制の手続きが進められますが、送還するまでの間に違反者が逃亡しないように監視することや、施設の警備も入国警備官の大事な仕事です。

(4)送還
退去強制令書が出された外国人は、国籍国などに送還されます。在日外交館とも連携し、速やかな旅券発給などの依頼も行います。そして、トラブルなく確実に出国させるため、入国警備官は空港や海港まで護送します。

入国警備官は、全国に置かれた「地方入国管理センター」や「同出張所、同支局」などに配属され、分業にてこれらの業務に当たっています。