納棺師になるには

特別な資格や学歴はない

納棺師を志す時点で必要になる特別な資格や学歴はありません。

年齢的にも性別的にも障害となることが比較的少ない職種であると考えてよいでしょう。

ただし、資格が不要である代わりに入社後の研修で必要な知識や技術を学ぶことになります。

この研修は社内規定であるため、内容は会社によってまちまちですが、どこもとても厳しいものであるといわれています。

納棺師の仕事は専門の技術や知識だけがあれば務まるというものではありません。

深い悲しみに包まれる葬儀という場において適切な言動、所作がとれることはもちろん、遺族へのきめ細やかな心配りが必要不可欠になってきます。

このような要素も研修でしっかりと習得できなければ現場に出ることはできません。

専門学校で学ぶ方法も

専門学校の中には葬儀に関連するコースの設置があるところがあります。

そのような学校に進学し、基本的な知識や技術を学んでから就職活動を行うというのも納棺師を目指す上での方法の一つです。

進学するメリットしてはまず、専門学校には就職先のパイプが豊富にあることが挙げられます。

専門学校でしっかり努力することで希望の就職先に進むことができる可能性が高まるといえるでしょう。

また、専門学校の葬儀関連のコースでは納棺や湯灌に絞った専門的な学習のみならず、葬儀全般に関する広い知識を得ることができることも大きなメリットであるといえます。

納棺師の手がける仕事は葬儀の中での一部分にすぎません。葬儀の流れ全体を知ることは大変重要な視点です。実際に入職した後、自身の仕事の幅を広げることにもつながります。

もちろん、進学には費用がかかるため、それがデメリットとなることもあるでしょう。また、転職等で志望する年齢が少し高めになってしまう場合、時間的な面で進学がデメリットに感じられるかもしれません。

進学に際しては自身のライフプランをよく考えるようにしましょう。

葬儀会社に入社する

葬儀全般を執り行っている会社に就職することが納棺師として働くための最も一般的な方法であるといえます。

求人は他の一般企業と同程度出されており、入社の難易度も並であるため、しっかりと企業研究をし、適切な態度で試験に臨めば合格の可能性は大いにあると考えていいでしょう。

注意すべき点として、葬儀会社に入社したからといって必ずしも納棺の仕事ができるとは限らないということを挙げておきます。

納棺は葬儀の一部分に過ぎません。葬儀会社はその他全体の進行や事務、送迎等、葬儀に関する多岐にわたる業務を全て担当しています。

納棺作業を希望してもその他の業務を担当することになるかもしれません。これは納棺作業に特別な資格が必要ないということに起因しているともいえます。

納棺・湯灌専門業者に就職する

納棺や湯灌を専門に行っている会社に就職すれば確実に納棺師として働くことができます。

まず、半年程度、着付けや化粧の技術、葬儀・仏事についての知識を学んだ後、社内での実技試験に合格すれば納棺師として現場に出ることができます。

ただし、この業種は求人が出にくいため、場合によっては就職活動が困難になることも覚悟しておきましょう。

というのも、職業の特性上、離職率が非常に高く、入社したうちの8割が退職してしまうのが現状なのです。そのため、採用側もあまり大々的に募集をかけず、既存の社員で業務を回さざるをえません。

とはいえ、長く勤めてくれる社員を求めているのも正直なところです。

求人を出していない会社にも直接問い合わせをして相談してみると、場合によっては面接をしてくれることもありますので就職活動は根気強く行うとよいでしょう。