納棺師の独立・開業

一人でもできる仕事ではある

納棺師という職種は業務形態もさまざまですがそのほとんどは葬儀会社か納棺専門業者に勤務しているいわゆる雇われの身です。

しかし、業務内容から考えて、極論をいえば一人でも出来る仕事でもあります。実際、地方では地域の納棺経験に長けた人に納棺作業を依頼することもあるほどです。

しかし、納棺は一人で行うにはかなりの労力と時間を要するため、個人で活動するのはレアケースであるといえます。

独立は専門業者経験者に多い

納棺や湯灌を専門に行う業者は葬儀会社や病院、個人宅からの委託で業務にあたります。

ここで経験を積み、人脈を作ってから、独立し、少人数で事業を始めるというケースはそれほど珍しくありません。

経営が軌道に乗れば地方に事業所を開設し、会社の規模を広げることも夢ではありません。

ただし、前述のように確かな人脈を作り、ある程度の固定契約先が見込めることが前提です。

というのも、どの葬儀会社も大体委託する納棺業者が決まっているため、新規参入が難しい業界であるのが正直なところです。

本気で独立を考えている場合は雇われの身であるときに誠実な仕事を行い、周囲と信頼関係を築いておきましょう。

特色あるサービス展開を行うために

超高齢化社会の真っただ中である現代の日本において、生前から葬儀を自己プロデュースする人が増えてきています。

その内容も音楽葬や無宗教葬など個性あふれるものであり、葬儀の在り方が見直されつつあるのが現状です。

これに伴い、納棺や湯灌といった葬儀の一要素にも強いこだわりを持つ人が増加することが期待されています。

メイクや整髪、着衣などへの要望に柔軟に対応できるように、納棺師も情報収集していく必要があるといえます。

独立後、他社との差別化をはかるためにも独自のサービス展開をしていく努力は必要不可欠です。

葬儀は単なるビジネスではない

納棺師を含む葬祭業界は企業努力によって非常に高い将来性が見込める職種であるといえますが葬儀を取り扱う以上、営利目的に偏っては成り立たないことを心得ておく必要があります。

専門的な知識や技術に加え、心配りや思いやりといった、一朝一夕では決して身に付けることのできない素養も、葬祭業界には必要不可欠です。

この原点を見失うことなく時代に即した葬儀を提供するための探究を続けていけば大きな成功が期待できる職種であるといえるでしょう。