兼業農家の生活

仕事と農業、二束のわらじ

農家には、農業を中心に生計を立てている「専業農家」と、農業と他の仕事を両立しながら生計を立てている「兼業農家」がいます。

農林水産省の統計によると、平成24年度の時点で日本には「専業農家」は42.3万戸、「兼業農家」は108.1万戸あります。つまり「兼業農家」は日本の農家のなかで多くの割合を占めているのです。

それでは、「兼業農家」の人たちは一体どのような生活をしているのでしょうか。

よくあるケースが、平日は会社員として働き、早朝や週末を利用して農業をするという生活スタイルです。

これは、もともと代々農業をやっている家に生まれ、田んぼや畑や農耕機具は最初から揃っているという人がとることが多い選択です。

こうした働き方をする場合、会社員としての安定した収入がベースにあるので、農作物の出来によって一年ごとに年収が激しく変化するようなリスクがありません。

また、農地や農耕機具を揃える初期投資費もかからないので、少ないコストで副収入を得ることができます。

休日のない大変さと戦って

一方で、「兼業農家」の仕事の負担はとても大きくなります。平日は会社で仕事をし、土日は農作業をするということは、休日がほとんどない状態で働き続けるということなのです。

農業は生き物や自然を相手にした仕事なので、どれだけ疲れていても「今週は忙しかったから農業は休もう」と作業を止めることもできません。旅行やレジャーに出かける時間も圧倒的に少なくなってしまいます。

それでも「兼業農家」を続ける人が多いのは、やはり代々受け継いできた農地や種を耕作放棄地にはしたくないというのがひとつの理由でしょう。

日本の食の自給率の低さが問題視されている今、「兼業農家」の人たちが農業を続けやすい環境や制度を整えることが、大切な課題のひとつとも考えられています。

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