庭師の修行、見習い期間

庭師の修行は生涯続く

職人の世界全般でいえることですが、庭師も一人前と認められるまでにはかなりの時間がかかります。

個人差や各々の認識にもよりますが、少なくとも3年間は見習い期間として技術を習得することを第一に考えておきましょう。

庭師の仕事は庭木の剪定を中心に庭園の設計や外構の施工、害虫駆除に至るまで、庭周りの管理を複合的に依頼されるケースが多いため、覚えなければいけないことは多岐にわたります。

そのため、一通りの技術を学ぶためには最低でも3年ほどはかかってしまうのです。

大体の作業を一人で行うことができ、独立・開業するまでの実力がつくまでには目安として10年くらい見ておくべきでしょう。

ただし、職人の仕事に完成はありません。庭師を志願する人は生涯修行であると覚悟しておく必要があります。

はじめは雑用から

庭師というと、高い木に軽々と登っていき、機敏な動作で剪定をしていく姿が魅力的ですが、このレベルになるまでには数年を要します。

就職後の数年は先輩の切り落とした枝や葉の清掃や道具の手入れ、備品等の運搬などの補助的な仕事が中心になります。

庭師の仕事は高い技術力を要するものばかりです。美しい仕上がりの対価を客から徴収している以上、ある程度の経験がなければこなすことはできないのです。

また、庭木の剪定はたとえベテランであっても落下事故の危険と隣り合わせです。他にも専門の機械を使用した施工は使い方を間違えれば大事故につながりかねません。

安全面から考えてもなりたての庭師には任せることができない仕事が多いのです。

先輩の技術を盗めるのは見習いだけ

庭師の華やかな側面だけを見て志願した人にとっては、この修業期間はつらく感じられるかもしれません。しかし、この期間は先輩の技術を見て学ぶことのできる貴重な期間です。

一人前になってからでは、なかなかゆっくりと人の技術を見る機会を得ることができません。

見習い期間の重要性にいち早く気付き、向上心を持って臨める人にこそ、庭師としての明るい将来が待っているといえるでしょう。