庭師野村 ゆみさん

1976年京都生まれ。埼玉の大学で管理栄養士の資格を取得後、病院に就職し、管理栄養士として勤務。退社後、千葉大学園芸別科で2年間学び、28歳時に造園会社に就職。1年半の勤務の後、2008年に庭師として独立。

座右の銘:超えられない試練はない

HP:花蝶園ホームページ / 女庭師のお仕事日記

2社あわせても1年半で独立というのは、とても早く思えます。

そうかもしれませんね。普通は5〜6年ほど修行をしてから独立する人が多いようです。仕事を任されていたので、「一人でもできるんじゃないか」とちょっと勘違いしていたのかもしれません(笑)

独立のきっかけは、ふとしたことだったんです。仕事が終わって、コンビニのパーキングで一休みしていたときに、独立して働いている同業者の方々に話しかけられまして。

「独立はいいよー。あんたも独立しなよ!」という一言を聞いて、初めて独立をリアルに意識しました。その夜、「自分が独立!」と考えたら、興奮して寝れなくなってしまいました(笑)

経験が少ない中での独立に不安はありませんでしたか?

独立したらお客さんを見つけるために自分で営業しなければなりませんし、仕事がなければお金も入ってきません。でも不思議と不安はなかったですね。

もともと思い切って行動するタイプですし、庭師は独立する人も多い業界ですので。

また、チャンスはすぐにつかむべきと日頃から思っているので、たまたまの一言をきっかけとして独立することにあまり迷いはなかったです。

独立してから苦労はありましたか?

はい、樹木の剪定は前職で経験があったので問題なかったのですが、独立すると庭造りの仕事なども入ってくるため、設計の知識なども必要になってきます。剪定以外の知識が乏しかったので、勉強して力をつけなければなりません。

お客さん集めもがんばりました。ホームページをつくったり、チラシをつくったり。雨で作業ができない日は、高級住宅地に行って、ひたすらチラシを配りました。

でもおかげさまで、今はたくさんのお客さまから仕事をいただけるようになっています。

現在は3人でお仕事をしているとのことですが。

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はい、2008年に独立してからしばらくは1人だったのですが、2012年に男性の従業員が2人入りました。ですので、今は3人で現場に行っています。

女性はどうしても力が足りないので、2人が力仕事をしてくれてとても助かってますね。

ちなみにもうすぐ株式会社にする予定です。

事業は順調なようですが、個人としての目標はありますか?

自分を指名してくれるお客さまをもっと増やしたいです。画家やアーティストの方のように、他の人には真似できないような仕事をして、自分のブランドを高めていきたいと思っています。

私を選んでくれて、すべて任せてくれて、満足してもらう。そんな人になりたいです。

でもそのためには努力も必要です。自分ならではのセンスを磨いていかなければならないので、茶道や華道を習ったり、美術館に行ったりして、アートの感性を高めるようにしています。

どの分野においてもそうですが、まったくのゼロから考えることはやはり難しいものです。オリジナルに見えても、どこかで見たことあるものや、ほかの誰かの技術だったりします。

ですが、そこに自分のスパイスをきかせて、自分ならではの感性が光る仕事をしたいですね。