庭師の1日のスケジュール・勤務時間や休日についても解説

庭師の業務スケジュール

天候の影響を受けやすい業種

庭師の仕事は屋外で行われるものがほとんどです。

そのため、工期が限られている場合を除いては、太陽が出ている間が作業時間ということになります。

日照時間を有効に作業時間に充てるため、現場の場所によっては早朝に出発し、帰社が深夜になってしまうこともあります。

また、雨や雪などの場合は作業を予定していた日であっても、一日休みにせざるをえません。

その分請け負える仕事の数が減ってしまうため、収入が減少してしまいます。

梅雨や台風の時期や積雪の多い地域は、その影響が収入に直接響いてしまうといえます。

内容によっては日をまたぐことも

庭師の扱う案件は他の建築関係の業種に比べて比較的工期が短めであることが特徴で、多くの案件は一日で終わることが多いですが、規模によっては日をまたぐこともあります。

その場合、現場に直行直帰となることが多いようです。

作業が2日以上に及ぶ場合は、工期が終わるまで荷物やゴミ等をそのまま現場に置いたままにさせてもらうこともあります。

近隣への連絡は念入りに

作業中は使用機械から大きな音が出たり、敷地外に落葉等の影響が出たりすることもあるため、近隣への作業内容の周知徹底は必ず行います。

これを怠ると思わぬトラブルにつながることもあり、依頼主にも損害を与えてしまいかねません。

そのため作業前日までには必ず現場に足を運び、近隣住民に挨拶する時間を確保する必要があります。

挨拶の際は口頭だけでなく、必要事項と連絡先を明記した文書を用意し、集合住宅や企業等で作業を行う場合は関係各所に許可をとって文書を掲示させてもらうようにします。

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庭師で働く庭師の1日

7:20 出勤
ミーティングに間に合うように出勤。事務所の清掃や道具の準備などは見習いが率先して行います。

個人の庭師の場合はミーティングの必要がないため、直行直帰が基本です。

7:30 ミーティング 道具の確認
当日の作業内容を確認し、職人同士で情報を共有します。

安全対策に関してはとくに念入りに打ち合わせます。

終了後は移動車に必要な道具が積み込まれているか、確認し、現場へ向かいます。

8:15 現場到着
依頼主と当日の作業内容、終了時刻等の打ち合わせをし、必要があれば近隣にも挨拶をします。

現場が遠い場合はこれより前の時程を早め、作業時間をしっかり確保します。

8:30 作業開始
依頼主の了解が取れ次第、作業を開始します。

高木の剪定等は午前中の明るいうちから取り掛かかり、大きな音が出やすい作業はお昼前後で素早く終わらせます。

12:00 昼食休憩
持参したお弁当を食べたり、現場近くの飲食に交代で出かけたり、気分転換することもあります。
13:00 作業再開
日の沈む前に予定の作業を終えられるように調整しながら作業を進めます。

その際、薄暗くなってもできるような作業は後回しにし、効率よく進めていきます。

17:00 作業終了 片付け
予定の時間には作業を終え、依頼主に挨拶をして帰社の準備をします。
17:40 ゴミの処理
現場をきれいに清掃し、出たゴミなどは全て事務所に持ち帰ります。

翌日以降も作業が継続する場合は最終日にまとめて処理することもあります。

18:00 会社到着
持ち帰ったゴミは所定の場所に置き、道具類も車から一旦全て降ろします。
18:10 翌日の道具準備 はさみの手入れ
その日使った道具の手入れをし、翌日の準備もできるかぎりしておきます。
18:40 ミーティング
その日の作業の報告と翌日の確認を行います。

怪我やクレームなどのトラブルがあった場合はすぐに連絡するのはもちろんのこと、ミーティングでも再度報告し、対策を講じて再発の防止に努めます。

19:00 退社
帰宅後は翌日に備えて十分に休息をとります。

庭師の勤務時間・休日

庭師の勤務時間

庭師は外での作業が多いため、日が出ている時間帯が勝負です。

とはいえあまり朝早いと周りの住人に迷惑が掛かるため、8時から勤務開始というのが一般的です。

日が沈むと樹木が見えなくなってしまうため、遅い時間まで作業することはあまりありません。

夕方、外での作業を終えて会社に戻った後は、その日に使った道具の手入れをします。

道具は、汚れをきちんと落とさないと錆びたり劣化したりしてしまうため、この作業は欠かせません。

その後、手入れを終えた道具の片づけや次の日の仕事の準備をします。

すべてが終わるのは、だいたい18時~19時ごろとなり、残業はほぼありません。

ただし、管理職で事務作業がある場合はさらに仕事が増えます。

庭師の休日

土日休みと天候による休みの2種類

休日体系は一般的なサラリーマンと同様の土日休み、もしくは雨など天候が悪い日が休みの2種類です。

この他に長期休みとしてお盆や正月に休みがあります。

土日やお盆、お正月などの長期休みに作業をすると、近隣の人に迷惑がかかってしまうことがあるため、世間一般の休みと同じように休みを取る会社が多いようです。

冬場は休みが続く可能性も

庭師の仕事はどうしても夏場に集中し、冬場は庭木の手入れをする人が少ないため閑散期となります。

1月初旬から3月初旬ごろは仕事が激減するため、その間に長期休暇を取る人も少なくありません。

なかにはこの間を利用して出稼ぎをしたりアルバイトをしたりする人もいるようです。

庭師の残業時間

庭師は基本的には日が昇っている間しか作業ができないため、残業は少なく、夜になる前に仕事が終わるので勤務時間としては安定しています。

現場が終わるのが17時や18時頃となり、そこから一度帰社し、道具の手入れや明日の準備などをすると19時から20時ごろとなるのが一般的なようです。

庭師は忙しい? 激務?

庭師の繁忙期

庭師が忙しい時期は、お盆前と正月前です。

お盆や正月などで家族を迎え入れるために、庭を整えたいという依頼が多くなるためです。

また、季節でいうと夏場と春先が忙しくなります。

夏場は木々の成長が著しくそれを整えるため、春先は植物の成長が緩やかになる時期で樹木の形を整えたり移植したりすることが多いためで、この時期は休日返上で働くということも少なくないようです。

体力勝負なため休憩も多い

造園の仕事は体力を使う危険な作業が多いため、しっかりと休憩をとる現場が多いようです。

職場にもよりますが、12時のお昼休憩のほかに10時と15時に休憩をとります。

個人宅の場合はお茶やお菓子出して頂き、依頼主とコミュニケーションをとりながら休憩をすることもあります。

仕事は大変な分、休憩もしっかりとるという考えが根付いているようです。

庭師の休日の過ごし方

庭師は体力勝負の仕事のため、ゆったりと体を休める人が多いようです。

多くは繁忙期を避けて、閑散期に長期休暇を取得し旅行に行ったり、趣味に打ち込んでリフレッシュしたりする人が多いようです。

また向上心が高い庭師は、休日も勉強を欠かせません。

庭や公園の見学に行く、剪定の練習をする、茶道や華道を習って美的センスを磨くなどして、スキルアップに努めています。