庭師に必要なこと、求められるもの

庭園全体に関する複合的な知識

庭師は庭木の剪定に限らず、庭園の設計・施工・管理を専門とする造園のスペシャリストです。

害虫の駆除や外構の施工なども含めて請け負っている庭師も多く、その分、広範囲にわたる知識や技術が求められます。

また、時代が移り変わるにつれ、建築の様式と共に、庭園の在り方も変化してきました。

住宅事情やライフスタイルの変化から庭を持たないという選択をする人も増えてきており、庭師としての新たな役割を模索する必要性も出てきています。

既存の知識や技術に頼り切ることなく、常に学び続ける姿勢も庭師にとって大切なことです。

肉体労働に耐えうる体力

庭師の仕事は屋外での作業が大半を占めます。猛暑日や厳寒日の作業は体力的にかなりハードです。

また、庭園を施工する際には石材や土などの重いものを運ぶ機会も多く筋力がなければ務まりません。

体力や筋力は経験に応じ、自ずとついてくるものではありますが、新人のうちは苦労することが多いでしょう。

空間美を表現するセンス

庭という空間を美しく見せるためには設計・施工を請け負う庭師の技術や表現力といった美的センスがすべてです。

依頼者の要望に応えながら、家屋とのバランスも加味し、面積や費用を考慮して最高の庭を演出するのが庭師の腕の見せ所であるといえるでしょう。

また住居同様、庭にも流行があるため、常に新しいものをキャッチするアンテナを張り巡らせる努力も必要です。

造園に必要な法律の知識

たとえば、大きな施設においては、敷地面積に対して緑地化しなければならない面積の割合が決められています。

個人邸宅でも建築の知識がないと、隣家などとの思わぬトラブルを招くこともありえます。庭師にとって法律の知識が必須であるという点は意外と盲点かもしれません。

強いリーダーシップ

案件によっては、庭師が現場監督を担当し、さまざまな技能の職人を使って作業にあたることもあります。あまり面識のない職人に対して指示を出すことは決して容易ではありません。

自身の人柄や技術力、高いコミュニケーション能力を含む、強いリーダーシップがなければ、作業を円滑に進めることは不可能です。

「庭を造る」立場である庭師は、他の職人とは一線を画し、全体を見渡す立場を任される場面が度々出てきます。

庭師を志願する人はその辺りもよく理解し、日常生活においても積極性を持って過ごせるとよいでしょう。