回答者:さきちんさん(女性/26歳)

職業名:日本語教師 / 現在の状態:現役 / 経験年数:2年

仕事内容
日本語学校で、就学生15名を対象に初心者クラスを受け持っています。学生の国籍は中国や韓国、アジアからの来た人がほとんどです。それ以外に、プライベートでインドの女性とスウェーデンの男性の2人教えています。 日本語学校では非常勤をしているので、月曜日の午後のクラスと水曜日、金曜日の午前のクラスを担当しています。午前中は、9時から12時までで、午後は1時から4時までです。 授業がある日は、なるべく学校にいて、事務処理や出席簿の整理、教案作り、添削、教材印刷などをしています。教案は、教務主任に提出してOKが出たら、その教案で授業をします。 わたしは、授業前に復習を兼ねて語彙や漢字のウォーミングアップをしてから授業を開始します。初心者に教えるため、分かりやすいように、写真や絵、クイズなど用意しています。授業準備は、学校が終わってから、家に帰ってからもしています。
仕事のやりがい
給料は安いし授業準備に追われる毎日で大変ですが、学生と日々過ごして、成長していく姿にやりがいを感じますし、また自分自身も励まされることがあったり、エネルギーをもらっていると感じることがあって、学生とともに人間として成長しているんだと思います。 初めて日本に来て、挨拶から覚え始めた学生たちが、半年もすると、授業で使ったフレーズやらわたしのマネをして、会話のやりとりが出来るようになります。 そんなとき、特にこの仕事をやっていてよかったなと感じます。ひとりひとりの学生と、言葉のキャッチボールを交わせるようになってくると、学生たちもたどたどしい日本語を使って、なんとか自分の言葉で一生懸命に表現しようとします。 そんな時、学生たちとの距離がぐっと近づく感じがします。それは教師として、とても嬉しいものです。
覚悟しておいた方がいいこと
この仕事では、どれだけ授業の事前準備をきちんと出来ているかが、毎回の授業で試されます。 準備を怠ると、どれだけよい教材がそろっていても上手くいきません。大勢の人の前で話すということは、慣れも必要ですが、事前に時間配分を決めて、どういうふうに授業を展開していくと効果的なのか考えておくことは大切です。 授業を適当にしていると、学生は直ぐに教師の怠慢に気付きます。1回の授業はその時だけです。でも、その積み重ねが学生にとって糧になっていると思うと、無駄にはでいません。 わたしは初めの頃は教壇に立って話すだけで緊張して教案を進めるだけで精いっぱいで、学生の顔まで目に入りませんでした。でも、数カ月たって学生の前で話すのに慣れてきた頃から、学生と対話することの大切さに気付きました。 大勢の人を相手に話すとしても、学生たちの反応を見ながら、コミュニケーションをとって授業を進めることが大事だと分かりました。基本的なことですが、相手の目を見て話すことは、大多数の学生を相手に話すときも大事なのです。
給料・待遇
日本語学校で、1時間あたり1800円で働いています。午前は9時から12時、午後は13時から16時の時間帯で勤務しています。 学校に1日中、授業ということはありません。わたしは月曜日の午後の3時間、水曜日と金曜日は午前中3時間程度です。給料は、授業をした分のみです。週3日で9時間×1800円という計算になります。1ヵ月36時間働いたとして、月に6万4800円ほどの収入です。 これだけの収入では少ないので、プライベートレッスンを2人受け持っています。1人あたり時給2000円のレッスン(90分)をしています。2人のプライベートレッスンでは月にだいたい3万円ほどの収入が入ります。でも、プライベートでは生徒の都合でキャンセルがしばしばあります。日本語学校の給料と合わせても、平均月収として、8万円から10万円未満。 わたしは家族と一緒に暮らしているので家賃などはかかりませんが、これだけの収入では貯金などできません。日本語学校では厚生年金は入っていませんので、自分で国民年金や国民健康保険をかけています。 学校が長期休暇になったら他の業種で派遣社員として働いています。
この職業を目指す人へのメッセージ
常勤の日本語教師になるまでの道のりは長いといいます。運よく学校に空きがない限り、履歴書を送っても却下されます。チャンスを待って非常勤として働く日本語教師はとても多いようです。 それでも日本語教師になりたいという希望を捨てないで、日々の努力をしてあとは運を天に任せる余裕が必要です。気持ちの余裕だけではなくて、やはり経済的な面でも後押しが必要だと思います。 わたしは長期休暇の時に派遣で働いていますが、日本語学校が始まったら日本語教師の仕事に集中するようにしています。他に日本語学校のアルバイトが見つかったら、日本語教師1本で働くつもりです。 それも、自分家族が応援してくれて、経済的に助けられているからできるのだと思います。家族や周りの人など、自分の周囲の人の理解や協力を得ることができるといいと思います。

仕事体験談