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仕事体験談

どんなことにも挑戦する勇気が必要

回答者 : トミーさん(男性/42歳)

職業名 : 日本語教師現在の状態 : 経験者経験年数 : 2年

仕事内容
海外の大学で日本語教師として1年間、初級の会話や漢字、日本文化を担当したことがあります。大学なので、一応、日本語教師の研究会があって、その研究チームにも加わって活動することがありました。

また、現地に日本センターがあったので、そこでも時々、紹介を受けて、日本語教師として、日本語能力試験の監督や日本語スピーチコンテストのお手伝いなど報酬付きのボランティアもしました。

現地の学生たちとは、よくカラオケに行ったり、飲みに行ったりしました。これも仕事のうちと思っています。
仕事のやりがい
わたしは学生時代、海外にバックパッカ―で旅をしていました。安い宿に泊まり歩く海外生活は楽しかったのですが、夏休みを使ってせいぜい1,2カ月ほどの滞在しかできなくて、思ったほど現地の人と交流はできず残念な気持ちを味わっていました。

そして、もっと現地の生活に溶け込みたいと思い立ち、大学卒業後に日本語教師としてある東欧の国で働くチャンスを得ました。

わたしはまったく日本語を教えた経験も日本語教授法など勉強した経験もなかったのですが、その当時はその国でネイティブの日本人が日本語を教えるということはめずらしく、友人を通して働くことができました。

日本語を教えるというよりか、学生たちにギターの弾き語りを好きなようにして歌って踊ってばかりいた記憶があります。実は、その学生たちとは現地に行って約20年ぶりに再会したとき、日本語を教えた経験や仕事のやりがいを強く感じました。

自分が担当したクラスの学生たちが、わたしの授業のことを覚えていて、一緒に歌った歌を今でも歌えると合唱してくれました。

そして、クラスで一番会話が苦手でわたしの前で黙っていた子が、今では日本語教師となって教える側にたっていたり、日本語の通訳や翻訳者になっている人がいて感激しました。
覚悟しておいた方がいいこと
わたしが日本語教師として覚悟していたことは、どんなことにも挑戦する勇気を持つことだけでした。日本人なので日本語は話せますが、それを分かりやすく教えた経験など一度もありませんでした。

外国語を学んだ経験があったので、日本語教師をしていたときは自分が学んだ英語やドイツ語の語学の先生の顔を思い出して、どうやって教えればいいか手本にしていました。

そして、なんでも手に入る教材があれば試してみるといったことをしていました。わたしは趣味がギターを弾くことだったので、授業の時間があまってしまったら、ギターを弾いて学生たちに日本語の歌を教えていました。

日本のように欲し物はお金を払えば手に入るといった環境は海外では難しいです。教師の工夫と創意が必要です。
給料・待遇
勤務先からの招待で就労ビザの取得ができました。代行会社など使わず、すべて自分で書類を作り滞在許可を得ました。渡航費用も自分もちです。

現地に到着してからは、大学の宿舎を借りて滞在していました。宿舎代や光熱費は給料から天引きでした。宿舎にはテレビやソファ、机、ベッドなど、生活費需品がそろっていました。

生活用品はあまり買わずにすみましたが、寒い土地なので、衣類代には結構費用がかかりました。日本から持って行ったコートや靴では間に合いません。衣類は現地調達がいいと周りから言われましたが、とても給料から買える品ではありませんでした。

給料は現地のお金としては、平均的な額のようですが、日本円で考えると当時は安かったです。最初は貯金を切り崩して、必要な物を購入していました。現地の生活に慣れてきた3,4カ月後からは給料で生活費を出していけるようになりました。

無収入で旅行していたことと比べると、はるかに安い滞在費用で海外暮らしができて、その上、お金にはかえられない良い経験をしたと思っています。
この職業を目指す人へのメッセージ
なんにでも挑戦してみる勇気が海外の日本語教師には大事だと思います。日本語の文法や教授法、教えるノウハウ不足の上、日本の文化やら歴史は、学生たちの方が詳しく知っている始末でした。

そんなわたしでも度胸があれば日本語教師として活躍できるものです。でも、実際のところ、やはり日本語教師としての知識や教えるスキルがないと、教壇に立つのは毎回苦しくなります。

また、日本のことをよく知っていることも役立ちます。日本にいて、いろんなことに興味を持って過ごしているだけでも、海外ではよい財産となります。

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