日本語教師になったきっかけ (体験談)

異文化との出会い

高校1年生のときのことです。地元の青少年国際交流会が主催するホームステイプログラム事業の一環で、私はホームステイ協力家族の一員として参加しました。

私の家に初めて、21才の外国人の女子学生が2泊3日の滞在をしました。マレーシア出身の彼女は、黄色い花柄のヒジャーブと呼ばれるきれいな布で髪の毛を覆っていたことを覚えています。

とても礼儀正しい印象で、落ち着いた振る舞いに、日本の大学生とは雰囲気が違うなと思いました。多分、彼女が民族衣装を着ていたためにそう感じたのかもしれません。

イスラム教とのことで、時間が来るとお祈りを捧げていました。そして、母親は彼女に出す食事に細心の注意をしました。豚肉は出さない、調味料のアルコール類も使わないようにしました。

そんな彼女との会話は大変でした。簡単な英単語とジェスチャー、彼女が覚えてきた日本語を交ぜながらなんとかコミュニケーションができました。彼女との出会いから、わたしは異文化に興味を持つようになったのです。

海外に住んでみたい

マレーシアの留学生と交流してから、東南アジアをめぐってみたいという夢を持つようになりました。

ようやくその夢が叶ったのは大学4年生の卒業旅行。1週間、友だちと一緒に、タイを訪れました。南国の美しい海や空、活気に満ちたバンコクの街、その傍らにある屋台、人は暖かく笑顔が絶えず、すっかりタイに魅せられてしまいました。

その後も、2回ほどタイを旅行しました。そうしているうちに、タイで生活をしたいという思いがどんどん大きくなり、そのためには、仕事をみつけなくてはと考え始めました。

タイでできる仕事を探したときに、日本語教師という職業を偶然インターネットで知りました。日本語教師としてタイで生活するという目標を持ったわたしは、会社が終わった後、日本語教師養成講座のコースに通うことに決めました。

日本語教師養成講座に2年間通ったのちは、日本語教育検定試験にも挑戦しました。仕事をしながらの勉強は大変でしたが、社会人3年目のときになんとか検定に合格することができました。正直なところ、会社を辞めることに迷いはありましたが、自分の好きな国で働いてみたいと思いの方が強く、退職を決断したのです。

私が日本語教師になったのは、ホームステイの子とのふれあいから、異文化に興味を持ったことがきっかけです。それから海外で暮らしたいという憧れが強まり、日本語教師としての勉強をし、念願が叶って実際にタイで働くことができたのです。

仕事体験談