ナレーターのつらいこと、大変なこと

ナレーターは「喉」が命

ナレーターにとっての商売道具となるのは「声」。収録や生放送の仕事を行うときには、自由自在に声を出すことができるコンディションで臨むことが何よりも大切です。

そのため、ナレーターは日常生活を送る上でも、喉の調子を整えるために四六時中気を配っています。

自宅ではもちろんのこと職場や車の中にまで加湿器を置いて空気が乾燥しないようにしたり、就寝時や通勤時には必ずマスクをつけて風邪をひかないように注意したり…という努力を欠かさないのです。

もちろんカラオケやライブ会場などで羽目をはずして声を枯らしてしまうなんていうことは絶対に許されません。

そうやって気をつけていても、風邪やインフルエンザが流行する冬場には、どうしても体調を壊してしまうことがあります。

喉の調子が悪くなって収録で失敗してしまったりキャンセルしたりすることになると「プロ意識がない」とみなされて二度と仕事を頼まれなくなることもあるため、ナレーターにとって冬は本当に緊張が続く季節なのです。

待っていても仕事はこない

フリーランスとして働くナレーターの場合、仕事を手に入れるためには高い営業能力も必要となります。

「ドラマのナレーションをしてみたい」「ドキュメンタリー番組に携わりたい」など、それぞれが持っている希望を叶えるためには、放送局や映像の制作会社の関係者に積極的に自分を売り込んでいかなければいけません。

レギュラー番組を持ったりゴールデンタイムの人気番組を担当できたりすると一気に知名度や収入も上がるのですが、こうした仕事は非常に競争率が高いので、手に入れるのは至難のワザです。

希望した仕事には、まったくありつけないまま、何ヶ月もまともな収入がないということも珍しくありません。

それでもコツコツと発声や朗読のトレーニングを続けながら、営業を続けていくタフな精神力が必要です。本当にこの仕事が好きでなければ続けていくのは難しいでしょう。