ナレーターの生活

ナレーターの多様な働き方

ナレーターの働き方としては、放送局や番組制作会社に正社員に雇われるケースと、フリーランスのナレーターとしてさまざまな業務委託の案件を受けながら働くという2つのケースがあります。

ですが、後者のフリーランスで働くというほうが圧倒的に多いのが現状です。

正社員は仕事量や収入が安定しているというメリットがあるのですが、採用数が非常に少なく狭き門となっているため、多くの人がフリーランスで働くことになります。

では、フリーランスのナレーターはどのような生活をしているのでしょうか。ここでは、テレビ番組を担当しているナレーターの一例をご紹介します。

まず、収録の前日、番組ディレクターからナレーション用の原稿を受け取ります。

昔はバイク便や自転車便で自宅に届けてもらうこともありましたが、最近ではパソコンのメールに原稿のデータを送ってもらうという手法を取ることが多いようです。

原稿を受け取ったらざっと目を通し、単語のアクセントを書き込んだり読み間違いをしそうな漢字にルビを振ったりして、自分が読みやすい原稿にしていきます。

翌日、朝起きたらまず自宅で発声練習をし、何度か原稿を読んで練習をした後にスタジオに向かいます。

収録時間の目安としては、1時間の番組の収録にかかるのが2〜3時間ほどです。

勤務時間としては短く感じられるかもしれませんが、事前準備の時間も多いので決して楽な仕事というわけではありません。

収録が終わったらスタッフに挨拶をして、自宅に帰ります。事務所に所属している人はそのまま事務所に向かい、仕事の報告や次の仕事を探してもらうための打ち合わせをこなすこともあります。

人気のナレーターとなるとスタジオから次のスタジオに移動してそのまま仕事をすることもあり、とても忙しい毎日を過ごすことになります。

仕事はいつも流動的

テレビ番組のナレーターをする場合は、担当する番組によっては深夜の収録になることもあります。

また、収録直前に原稿の内容が変わったり収録が長引いて帰れなくなったりすることも珍しくないので、臨機応変に対応することが大事です。

一方で、公共交通機関や美術館や博物館・デパートなどの案内のナレーションの場合は、日中の決まった時間帯に仕事をすることが多いので、仕事の予定を組みやすくなります。

いずれにしてもナレーターの仕事は単発で受けるものも多く、「去年と今年では仕事のスケジュールや生活のリズムが全然違う」ということも珍しくないのです。