ナレーターのオーディションとは

「生の声」で自分を表現する

ナレーターの求人募集を見ると、一次選考の段階では「履歴書」や「デモテープ(ボイスサンプル)」の送付が求められるケースが多いようです。

しかし、ナレーターは「声」あってこその仕事であるため、生の声を聞かなければ合否を判断できないと考えられています。

そのため、ナレーターの採用試験では、選考が進むと「オーディション」という形でナレーションのテストが実施されるのが一般的です。

そこでは役者などと同様に、試験官の前で自分の個性や実力をアピールすることが必要になります。

オーディションの内容

ナレーターのオーディション内容は、オーディションを主催する企業によって大きく異なります。

たとえば、オーディション会場で原稿をもらって原稿通りにナレーションをすることもありますし、映像に合わせてアドリブでナレーションをつけるような試験になることもあります。

いずれにしても、オーディションでは発声などナレーションに関する基本的なテクニックはもちろんのこと、その場で求められることに対する判断力や応用力が求められることになります。

なお、オーディションは個人で試験を受けるケースもあれば、集団での試験になるケースもあります。

集団オーディションの場合は、同じグループに上手な人がいると焦りや緊張感から普段通りの力が発揮できなくなる場合があるため、自分のペースを貫く冷静さや度胸も必要です。

オーディションに臨むうえで心がけたいこと

オーディションでは、必ずしも経験者や高い技術を持っている人が有利になるとは限りません。

「声質に特徴があり魅力的」「読み方に独特の味がある」など、企業の求めるイメージに合致すれば、経験が浅い人でも抜擢される可能性があるからです。

こうしたことも理解して、まずはオーディションを受ける前に仕事内容を調べて、自分なりにイメージを作り上げたうえで試験に臨むことが大切です。

「伝えたい」という気持ちが大切

もうひとつ、オーディションを受ける際に心がけておきたいのは、ナレーターという職業は、自分が発する言葉を通して「伝える」ことが使命だということです。

CMであれば15秒ほどの短い尺のなかで企業側が意図するメッセージを的確に伝えなければいけません。

また、1時間のドキュメンタリー番組であれば言葉一つひとつの中で「喜び」や「悲しみ」などさまざまな感情を表現しながらストーリーを伝えていかなければいけません。

渡された原稿を熟読して自分なりに共感できる部分を探し、心を込めて伝えられるようになるのがプロフェッショナルとしてのナレーターの仕事です。

表面的なテクニックを磨くことだけにとらわれずに、この職業の本質ともいえる「伝える」ことの意義をしっかりと胸に刻んだうえでオーディションに臨みましょう。