ナレーションの練習・トレーニング

トレーニングで魅力的な声を手に入れる

ナレーターとして何よりも求められるのは、「魅力的な声」を持っていることです。

ただし、この「魅力的な声」というのは、元々の声質の美しさだけではありません。

「滑舌のよさ」「響きの強さ」「声のトーン」「話すときのテンポの心地よさ」など、発声に関わるあらゆる要素が関係してきます。

そこで、ナレーターは魅力的な声を手に入れるために、日々トレーニングを行っています。

ナレーターという職業に興味があっても「自分は声がきれいでないから…」とあきらめる人もいるようですが、トレーニング次第では、十分に魅力的な声を手に入れることが可能です。

トレーニングの方法

ナレーターの発声で大切なのは、お腹の底からしっかり声を出して響かせることです。

そのために、腹式呼吸を身につけるためのトレーニングや、腹筋を鍛えるためのトレーニングを行います。

その次のステップとしては、美しく発音をするための練習を行います。

「が」「ぎ」「ぐ」「げ」「ご」のような濁る響きの音、いわゆる「鼻濁音」を発音するための発声練習です。

また、定番ですが、滑舌を良くするために早口言葉のトレーニングをする人もいます。

ナレーターを目指す人の多くが意外と苦労するのは、アクセントの習得です。

単語一つひとつのアクセントがどこにくるのか、アクセント辞典を片手に特訓していきます。

とくに、標準語を使わずに長年過ごしてきた地方出身者は、故郷の独特のイントネーションが体に染みついていることが多く、これを矯正しなければなりません。

とくに「なまり」が強い東北や関西などの出身者は、人一倍の努力が必要になることが多いようです。

情感あふれるナレーションを

基本の発声ができるようになったら、いよいよナレーションそのものの訓練です。

VTRに合わせてニュースリポートのナレーションを読んだり、絵本や小説を朗読したりして、さまざまな語りのテクニックを身につけていきます。

読んでいる内容に合わせて声のトーンやテンポを変えて、上手に「間(ま)」をとることが大切です。

ナレーターの養成学校では、実際に第一線で活躍しているアナウンサーやナレーターから指導を受ける機会があるため、コツを掴みやすいでしょう。

独学で勉強をする人の場合は、自分のナレーションを録音し、何度も聞き直してはやり直しをしながら練習をするのがよいでしょう。

いかなる場合でも、自分の声を客観的に聞くことが大切です。